こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『都会のトム&ソーヤ21 神々のゲーム』はやみねかおる

2024-07-09 20:14:38 | 読書感想
 
今回の舞台はM大学学園祭。
ある事からM大の大学祭では各種団体がゲームを出品する「MGC」が慣例になったという。

内人と創也は文芸部からゲームの作成を依頼された。
もちろん、栗井栄太ご一行やいつものレギュラーメンバーも参加するようだ。
ねらうは優勝なのだが、大学のそこかしこに不穏な気配。
内人と創也は、今度こそ優勝して平穏に過ごせるのか?

まあこの二人の事なので、サバイバルだったり頭脳戦だったりがあって当たり前。
当然、内人のサバイバル能力を期待しないわけがありません。
それ以上に応えてくれたりするのも内人だったりするのですが(^_^;)

物語の終盤といい、あとがきといい、気になる事だらけだったりしますが、今後も楽しみです。
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『火花師』草上仁(SFマガジン2024年8月号掲載)

2024-07-05 20:04:11 | 草上仁
 
タイトル、花火じゃないの?とまず思いました。
でも結末で、初めに出てきたゲノムだか動物系だかの言葉の意味を理解し、その想像される光景の美しさに晴れ晴れとした気分になります。
火花師が山開きを目標にする意味も、ここで分かるのですね。

花火も美しいのですが、この火花を見られたらそれ以上に感動しそうに思えました。
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『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦

2024-07-04 21:12:42 | 読書感想
 
シャーロック・ホームズの冒険譚は洛中洛外の探偵小説愛好家たちを熱狂させ、その名探偵の名は天下に轟いた・・・と、まあ、そういう表現もあるよね?
「ワトソンなくしてホームズなし」ああ、それもそうですね。
ふむふむ、ワトソンとホームズが寺町通221Bで同居していた頃⁉
ちょっと待て、いつ彼らが京都の町に住むようになった?

読み進めれば進むほどに、私は頭を抱えました。なぜならレストレード警部を始めメインキャラクターが京都に住まい、そればかりかヴィクトリア女王まで暮らしていると読んだ日には、天を仰ぎましたよ(呆れ)
一瞬、この本を投げようかとさえ思いました(苦笑)

いくら森見さんと言えどもこれはねえ(^_^;)

それでも何とか持ちこたえて読み進めていくと、トンデモ(?)ながらも少しは筋の通った(?)説明が出てきます。
好きかと聴かれると何だかな~なのですが、まあ、いいかと許容します。
きっと、海外を舞台にすると敬遠する向きの方がホームズものに慣れるためにちょうどいいのかもしれません。
基本的には面白いのですけど。
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『東家の四兄弟』瀧羽麻子

2024-07-02 20:00:11 | 読書感想
 
占い師の父がいる東家では、次男の真次郎が稼業を継ぐべく占い師をしている。
三男の優三郎は幼い頃から体も気も弱いが、やたらきれいな顔で女性にもて過ぎるため幼なじみの瑠奈に防波堤になってもらった程。人とかかわらずに済む倉庫の軽作業をしている。
四男の恭四郎は女の子をよく泣かすと言われるが、本命には一途らしい。
長男の朔太郎は父親との折り合いが悪く九州で研究者として働いており、たまに日帰りで実家に顔を出すくらいである。

どうやらこの四兄弟は、父親の仕事をを原因として様々な確執や鬱屈を互いに、時には一方的に持っており、かと言ってその心理面が問題ともなって言い出せないというのが話が進むにつれて読者にも理解できるようになり、心配半分、好奇心半分でページをめくっていました。

最近私だけが感じるのかもしれませんが、このところの小説に三、四人の兄弟姉妹がよく登場するように思えるのですが、たまたま私がそういう本に巡りあう回数が多いだけでしょうか?
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