妻が始めた芸術の習い事は、絵画でも彫刻でもない、かなりグロテスクなものだった。(表題作)
今更ながら、これってホラー文庫でしたね。
中でも私が一番苦手とするスプラッタが二作品もあって、想像力を80%減にしていても半分で胃が痛くなりました。
それでも読了してしまったのは、それを上回る面白さがあったからでしょう。
とはいえ、ホラーを苦手とする方々は、基本、読まない方がいいと思います。
百舌鳥魔先生のアトリエ (角川ホラー文庫) 価格:¥ 691(税込) 発売日:2014-01-25 |
妻が始めた芸術の習い事は、絵画でも彫刻でもない、かなりグロテスクなものだった。(表題作)
今更ながら、これってホラー文庫でしたね。
中でも私が一番苦手とするスプラッタが二作品もあって、想像力を80%減にしていても半分で胃が痛くなりました。
それでも読了してしまったのは、それを上回る面白さがあったからでしょう。
とはいえ、ホラーを苦手とする方々は、基本、読まない方がいいと思います。
百舌鳥魔先生のアトリエ (角川ホラー文庫) 価格:¥ 691(税込) 発売日:2014-01-25 |
小学6年生の加納新は、夏休みの臨海キャンプの最終日、海で泳いでいるときに隣のクラスの少女・首藤夏葉とともに宇宙船に捕まった。
その宇宙船のコンピュータによると、宇宙船は文明を持った生きた生物(ニンゲン)を主人として乗せなければ宇宙を飛んではいけないようにプログラミングされているそうだ。
そして本来の乗組員が事故で亡くなったため、ともに故郷のガルムイエに戻ってくれるニンゲンを探していたというのだ。
大乗り気の夏葉と慎重派の新。
二人は話し合いの結果、宇宙に三週間の旅にでかけることになる。
新の意見が正論なのですが、夏葉の意見にも一理あります。
この結末は、悩みますね。
もし私が小学6年生のとき体験していたら、どうしたでしょう?
新派だとは思いますが、魅力的な誘いではあります。
みなさんは、どう考えられるでしょう。
児童書ですが、子供のころを思い出しつつ楽しめました。
夏葉と宇宙へ三週間 (21世紀空想科学小説 8) 価格:¥ 1,620(税込) 発売日:2013-12-09 |
80歳になられる眉村さんのエッセイ集です。
過去の日常生活やサラリーマン時代のこと、デビュー前後のこと、自らは使えないアイディアの公開、体の衰えについてなどなど、今の眉村さんの様々な思いが書かれています。
面白いというものでは無いかもしれませんが、私の親や私自身がいつかはたどる道として、考えるところがありました。
歳月パラパラ 価格:¥ 1,296(税込) 発売日:2014-07-11 |
言うまでもないかもしれませんが、SFマガジン創刊700号記念アンソロジー集の国内篇です。
放射能で虫一匹いなくなった地球から脱出した数人が、とある惑星に降り立ち体験したものを描いた手塚治虫さんの「緑の果て」
私は多分2001年に載ったものを読んだとみられる実験(?)小説。筒井康隆さんの「上下左右」
頃簿される人類の生き残りの生きるすべを描いた貴志祐介さんの「夜の記憶」
ちょっと奇妙なファーストコンタクトを描いた野尻抱介さんの「素数の呼び声」
鯨の戦いと友情と冒険を描いた秋山瑞人さんの「海原の用心棒」
恋人を宇宙人に奪われた少女の戦いを描いた桜坂洋さんの「さいたまチェーンソー少女」
ある市の男が、時間を逆行することを決意し実行した、その理由と顛末を描いた円城塔さんの「Four Season 3.25」
これらが私の特に好きな作品です。
とはいえ、相変わらず円城さんの作品は、読むのが大変ですね。
あと、桜坂さんのこの作品は好きですが、スプラッタは苦手です。
でも、面白かったです。
SFマガジン700【国内篇】 (創刊700号記念アンソロジー) 価格:¥ 1,210(税込) 発売日:2014-05-23 |
事件は、1941年のハルビンから始まった。
仮名文字新聞記者・和智雄平は、そこで悪夢のような事件に関わるとともに、森江春策の祖父・春之助と出会うこととなった。
時を経て21世紀。
いよいよ政界の暗闇が、正義の顔をして現れようとしたとき、森江たちはその陰謀を明るみにさらすことができたのか?
2010年には、まさか東日本大震災が起こるなど予想もつかなかったことで、芦辺さんが仰るように、この物語は現実から乖離してしまったのかもしれません。
それは少し寂しいことで、今後のこの世界がどう変わっていくのか気になるところでもあります。
どうか今後も森江氏が活躍し続けることができますように。
そして、現実でも架空世界でも平和が続きますように。
時の審廷 価格:¥ 1,728(税込) 発売日:2013-09-26 |