こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ブラバン

2006-12-31 00:00:00 | 未分類
津原泰水さん『ブラバン』を読みました。

高校のブラスバンド。部員として入る全員が崇高な理由で入るわけじゃない。
美人目当てだったりもする。
大抵の部員が学校の楽器を使い、自分の楽器を持っているのはわずか。
みんながクラシックを好きなわけじゃない。ジャズやロックが好きなものも多い。
教師とぶつかり、部員同士でぶつかりながら、でも時の流れに流されながら、
時には熱く、時には打算的に、いい加減に、高校生活を送っていた。
無知ゆえの全能感というのも強く感じられる。

卒業後、OGが自分の結婚式にブラスバンドの演奏をしてほしいと、同級生や先輩後輩に
再結成を依頼してきた。

二十五年後のOB・OGの様々な人生模様が、とても切なく時の流れの残酷さを突きつけてきます。
こうなるはずじゃなかったという思いを持つ者もありますが、それぞれに日常生活に一生懸命で、
誠実であり、時に哀れで切ないです。
でも、ブラバン再結成の彼らは生き生きと明るくて、温かい気持ちにさせてくれました。


さて、今年も様々な感想を書き並べてまいりました。
お付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

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舌噛んだー!

2006-12-30 00:00:00 | 未分類
今日、昼食を食べている最中に、なぜか舌を噛んでしまいました(;_;)
出血しちゃったよー。
以前、歯科でもらった塗り薬を塗りました。
ヒリヒリします。

今日は、昨日の『新・愛ゆえに』の花組カメラなどのメイキングを見ていました。
相変わらず笑えます。
昨日・今日と読書はできていません。
面白いネタが無くってごめんなさい。

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新・愛ゆえにDVD

2006-12-29 00:00:00 | 未分類
昨日、自宅にDVD『サクラ大戦・歌謡ショウファイナル公演 新・愛ゆえに』が届き、
時間のある時は見続け、帝劇三人娘バージョンは通しで見終わりました。

前説ソングなるものがありまして、観劇における注意点を歌にして聴かせてくれました。
明日以降、ダンディ団バージョンを聴こうと思っています。

オープニングは『イッツ・ショウタイム』今回はモノトーンの衣装で更に格好よくなっていました。
続いて『瀕死の白鳥』は、とうとう薔薇組がチュチュを着てしまいました(^^;)
矢尾さん、松野さん、もうこれで怖いもんなしですね(^_^)/

花組レビューショウは~モダンジャパネスク~とやらで、日本の歴史的人物(架空も交え)が歌っていきます。
卑弥呼から始まって外国航路の船乗りまで、なかなか楽しめました。

そうそう、今回の悪役は三ツ矢さんでした。凄みがあって格好いいです。
賢人機関がここで登場でしたっけ?青野さんと柴田さんの声で贅沢でしたー。

ここで楽屋裏に入っていって、カンナの妄想が紅蘭の苺ケーキです。
変なのだかかわいいんだか、判断がつきにくい状態でした。

そういや、今回で歌謡ショウが終わりとはいえ、ベロムーチョ武田がブラジルに帰っちゃうというのは
悲しかったなー。
さくらはモンスターに殺されるし、どうなることかと思いました。

話は変わって劇中劇。
時代と国は、まさにフランス革命。
初めの『愛ゆえに』とは、また愛の形が違ってきます。
国は混乱し、人々が次々と滅びていきます。
あまりにも悲劇的な展開に少し笑いをくれるのが、レニ演じるラスカル・・・って
モロ宝塚のパロディかよ!まぁ『笑うミカエル』の和音さんの勘違いも思い出し、
二重に笑えました。
クレモンティーヌとオンドレの未来は、拳銃に暗示されるような未来でないことを祈ります。

最後の『ゲキテイ』も感動的でしたが、『花咲く乙女』の歌の背景が、確か、
「女優だった女性が老後に当時を懐かしんだ歌」と聴いた覚えがありますので、
今の花組の皆さんの遠い未来まで想像して、しんみりとしてしまいました。

もう来年から無いのだと思うと、寂しいです。
結局、見に行けたのは『新・宝島』だけでしたねー。
『ファイナル』も見たかったのですが、時間と金がありませんでした。
DVDと見に行った時の迫力と一体感と役者さんたちの輝き、宝物にします。

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モノレールねこ

2006-12-28 00:00:00 | 未分類
加納朋子さん『モノレールねこ』を読みました。短編集です。

表題作の『モノレールねこ』は、デブで不細工なノラ猫による友情の物語です。

『パズルの中の犬』は、ジグソーパズルと心の傷の物語です。
人間、そうそう理想通りにはいかないし、できませんよね。

『マイ・フーリッシュ・アンクル』は、人生を一変させる報せと頼りない叔父さんの物語。
本当にどうしようもなくて、馬鹿でオロカで頼りない叔父さんなのですが、どこかいとおしいです。

『シンデレラのお城』は、独りでいることに何の恐怖心も不都合も感じない女性が
周囲の結婚しろ攻撃を回避するために幽霊憑きの男性と結婚する物語です。
ある意味、幸せなのかもしれませんが、悲しいですね。

『セイムタイム・ネクストイヤー』は、子どもを亡くした母親が、その子の幽霊と毎年過ごす
ホテルでの物語です。きっと奇跡は起こります。

『ちょうちょう』は、ラーメン屋の店主の挫折と復活の物語・・・というと熱血が過ぎる気もしますが、
人は見かけでは語れない、隠れた思いやりの物語かな?素敵な話です。

『ポトスの樹』は、ロクデナシのクソオヤジの物語です。
理屈は分からないでもないけれど・・・孫ができるとコロッと変わるところが笑えます。

『バルタン最後の日』は、フータに釣り上げられた小さなザリガニの物語です。
ささやかな家庭のそれぞれの悩みや苦労が描かれています。

どれも普通の人々の普通の生活で、誰にでも似たところがある温かい物語集だと思いました。

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本の借りすぎ

2006-12-27 00:00:00 | 未分類
今日、せっかく図書館に本を4冊返したのに、また5冊借りてしまいました(^^ゞ
全部で10冊になります。
『マルドゥック・ヴェロシティ』もあるのに、期限までに読みきれるのでしょうか?
2冊は、気分転換用のエッセイ集です。
まぁ、何とかなるでしょう。

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