こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『立川忍びより』仁木英之

2017-08-30 19:34:38 | 読書感想
大倉多聞は大手の食品会社に勤めていたが、そこは俗に言うブラック企業で、散々酷使されたあげく、心を病んで辞めてしまった。

実家である立川駅南の錦町にある中華料理店・北京楼に戻った多聞だったが、そこも借金まみれで借金のカタに婿入りしなくてはならなくなった。
実はそこは、忍びの家系の家だったのだ。

普通に行動するだけであちこち罠にはまってしまい、肝を冷やす事がたびたびある家ではありましたが、修業という名目で家事をこなすうち、義兄になる予定の同級生・三太と、ある企みを阻止したり、仕舞いには、婚約者になる予定の杏子にまつわる陰謀に関わる事になります。

ある意味、ハチャメチャ(褒めてます)ではありますが、夢のあるコメディでした。
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『ひとめぼれ』畠中恵

2017-08-28 19:11:11 | 読書感想
神田町名主の跡取り、お気楽者と言われる高橋麻之助。
その悪友の一人、同じ町名主の息子だったが父逝去のため町名主となった八木清十郎。
もう一人の悪友、堅物の見習い同心・相馬吉五郎。

この三人が活躍する「まんまこと」シリーズも、第6弾。

大きな厄介事の始末の付け方を見せるため、この三人が呼び出された「わかれみち」
相馬家の昔の約束事があると、盛り場の真ん中で告白された「昔の約束あり」
他、四つの揉め事が持ち込まれる事になります。

中でも笑ったのは、麻之助が小十郎に殴りかかったシーン。
どの話で、どうなったかは、読んでのお楽しみ。

でもまあ、大体において人の心の機微について描かれていると思っていただいて間違いありません。
大抵が、心のある差配をするので、傷つく者も少ないと思っていいでしょう。
麻之助も、頼りないと言われつつも頑張っています。

悪友三人組が晴れて一人前と言われ、幸せになれる日が早く来るといいですね。
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『推理作家謎友録』日本推理作家協会=編

2017-08-27 19:31:57 | 読書感想
サブタイトルにあるように、日本推理作家協会70周年を記念し、協会員の108名の方々が寄せたエッセイから成る本です。

若手からベテラン、大御所にいたるまでのそうそうたるメンバーに、幸せな心地を覚えつつ、読み進めました。
大抵の方は、身辺雑感を書いておられ、時にベストミステリが混ざるような感じでした。

ただ、丁度読んでいてダレてくるところに、田中啓文さんの笑えるエッセイがあり、一服の清涼剤(?)でした。お酢臭いけど(笑)

あと、改行なしで読みにくいけど、早見慎司さんも面白く読めました。

うまい具合に、真面目とおふざけが入り混じったエッセイ集です。
五十音順なんですけどね。

あとやはり、日頃、読みなれた作家さんのエッセイの方を熱心に読んでしまうのは、仕方のないことですよね。
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コミックス『パレス・メイヂ(7)』久世番子

2017-08-26 20:06:04 | アニメ・コミック・ゲーム
東宮侍従として宮殿に戻って来た御園に、動揺する陛下・彰子。

安心したのも束の間、東宮をつい、弟のように甘やかしてしまう御園。
そのため甘えが出て、危険な行動をとってしまう東宮。
果たして、東宮と御園は?

まさか御園が、そういう方向で籠としての勤めを考えていたとは、思いませんでした。
そして東宮様。幼い頃はともかく、あの時点で気づいていなかったとは、ひょっとして鈍いんですか?

まあ、それはともかく、本では人生の最後までは行きませんが、多分、二人は幸せなパートナーとして、一生を添い遂げたんだろうなあ、と思える、素敵なラブストーリーでした。
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『星へ行く船』全巻購入プレゼント到着

2017-08-26 19:48:10 | 本と雑誌
出版芸術社に応募していた中で、全員プレゼントの分が届きました。



確か、サイン本か何かの応募と全員プレゼントがあったと覚えているのですが、どうだったかな?
まずは、全員プレゼントとはいえ、新井素子さんの「別冊・あとがき」が読めて、嬉しいです。
本来は、素子さんからのお手紙(コピー)だったはずなのですが、長文になりそうだったのと、悪筆だという事で、断念されたそうです。

素子さんの近況と、旦那様からのメッセージもあり、お得感というか、やはり、旦那様の仰る希少価値?で、嬉しいです。
ご夫婦揃って、素敵なメッセージ、ありがとうございました。
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