こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『異次元の館の殺人』芦辺拓

2014-12-31 19:50:38 | 読書感想
20XX年に起きた『四維ヶ原学園事件』の犯人とされた元検事・名城政人受刑者の冤罪を晴らそうと、今は四維ヶ原学園関係者のホテルみたいになっている《悠聖館》に、森江春策と共に乗り込んだ地検の菊園綾子。

捜査のために急遽宿泊した夜、新たなる殺人事件が起こる。
その翌朝、考えに考えた推理を披露した菊園検事だったが、犯人を指摘した瞬間、パラレルワールドに飛ばされてしまう。
そこでは菊園検事が持ち出したトリックが使えない状態だったのだ。
その後も、推理し直して披露するも別の世界に移動することを繰り返してしまう。
果たして真相にたどりつけば元の世界に戻ってこれるのか?

シュレーディンガーの猫を題材にした、面白いSFミステリでした。

読みおさめがSFミステリだったのは、どちらも好きな私らしくて良かったと思いました。
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『利休の茶杓 とびきり屋見立て帖』山本兼一

2014-12-30 19:28:13 | 読書感想
今回のゆずと真之介は、銅屋の大旦那吉左衛門の別邸の蔵の目録作りをきっかけに、堆黄のお盆を任されます。
それだけでなく、納得できる値段なら売ってもかまわず、その値はとびきり屋に任せるとまで。

時代は幕末、不安定な時代のため物の値段も不安定。
そんな中、新撰組の隊士の無理をかわしながら商いを営んでいく町人たちの力強さを感じました。
また、良いお道具がそんなにも違うものなのかは私には分かりませんが、そういう物で至福の表情を浮かべるゆずと真之介に好感を持ちました。

何というか、ほっこりと温かい物語です。
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『海うそ』梨木香歩

2014-12-29 19:37:49 | 読書感想
昭和の初め、人文地理学の研究者・秋野は、緯度的には南九州とほぼ同位置に存在する大きめの島・遅島で、亡くなった主任教授のやり残した仕事を補完しようとフィールドワークをしていた。

古代、修験道のために開かれた島と伝わっていたが、モノミミというさらに古い信仰や、廃仏毀釈によって破壊され跡形も無い寺など、そこにはもっと複雑な背景があった。

また、島に住む素朴で温かい人々は、両親と許婚を亡くした秋野の心を癒していった。

それから戦争を挟んで50年後、再び訪れた遅島は、あまりにも大きく変貌していた。

フィールドワークをしている時は、ひたすら淡々と時が流れているように感じられましたが、50年後、それらの出来事、自然、遺跡、人々がどれほど大切なものだったかを、秋野と共に痛感しました。
秋野には多分、論文を書いていれば少しは・・・という思いが心をよぎったのではないかと思いました。

高度成長期、各地でこのような思いを抱いた人々がいたのでしょう。
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『パレス・メイヂ3』久世番子

2014-12-28 19:25:41 | アニメ・コミック・ゲーム
若き女帝・彰子を想う御園公頼は、東宮の生母・真珠から思いがけない言葉をかけられる。

また、陛下の誕生日である天長節では、自らの身ばかりか陛下の身まで危うくする事態に陥る。

果たして、陛下と公頼の恋心はどうなるのでしょう?
プラトニックだけでいいなら既に実っているのですが、これからの二人がどういう人生を歩むのか、興味津津です。
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病気でダウン

2014-12-27 19:34:58 | 日常
あとといから、下痢と嘔吐でダウンしております。
ダウンする前に読んだコミックスはあるのですが、書く気力がありませんので、しばらくお待ちください。
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