小倉井筒屋ローズガーデンにて。

今年の春は暖かく、桜の開花も早かったので、バラも同じじゃないかと思い、北九州市小倉北区のデパート井筒屋の屋上にあるローズガーデンに行ってみました。

到着してみると、考えた通り半分は満開か八分咲きになっていました。

今回は、日本で品種改良されたものを多く撮影してきましたが、香りの強いものが多く感じられました。

私が一番気に入ったのは、ワカナという淡い緑の花の品種で、名前の通り日本の品種。香りも強かったです。

「春のばら展」も5月中旬だからでしょうか？思ったより人がいなくて、ゆっくりと見ることができました。

堪能しました。

ムック本『白の劇場』恩田陸

恩田陸 白の劇場 (文藝別冊) 河出書房新社編集部 河出書房新社

 

河出書房新社発行のムック本です。

恩田さんと大森望さんとで全小説を振り返ったり、2006年～2020年の間のベストブック＆フィルムを選ばれたり、演劇＆映画関係者からの恩田さん作品へのメッセージまであったります。

何より全著作ガイドがありがたく、私も一冊、チェック漏れがあるのを発見しました。
購入は、連休明けの方が人が少なくて安全かな？

とにかく、とっても面白いので、ファンはもちろん、１～２冊でも読んでいて興味のある方はぜひ！ご購入をおすすめします。
映画化・演劇化作品に触れられた方々も、意外と読んでみたら他の作品でも面白く感じるものに出逢えるかもしれませんので、良かったらよろしくお願いいたします。

『灰の劇場』恩田陸

灰の劇場 恩田陸 河出書房新社

 

1994年。
年配の女性二人が、一緒に橋の上から飛び降りて自殺したという、ごくごく短い記事。
主人公の作家にとって、この記事が心の「棘」となり、作家デビューから数年経ち、専業作家となって小説に起こしたところ。今回、舞台化が決まった。

物語の構成としては、この作家が舞台化において二人のヒロインの舞台でのあり方や、逆にモデルとなった女性たちの気持ちについて思いめぐらすシーンと、彼女たちの日常はこうだったのではないかと描かれているシーンが、交互に現れます。

作家自身の心の揺れ以上に、ヒロインの姿に、読んでいる私の心が強く揺さぶられました。
それはきっと、彼女らの人生の結末が読んでいてつらかったのもさることながら、その絶望や諦観に共感してしまいそうで、怖かったからだと思います。

私の人生も恩田さんとほとんど同世代なので、今後、少しずつ終結に向けて動き始める時期でもあるのでしょう。
これからどうなるのか？たくさんの不安を抱えながら、生きていかなければならないのかと考えると、かなり、気分が塞がりました。

本当はそうも言ってられず、今後の為に、少しづつ生き方を変えていかなくてはならないと感じてもいます。

コミックス『部屋裏のバイテン(2)』竹本泉

部屋裏のバイテン ： 2 (アクションコミックス) 竹本泉 双葉社

 

今回、バイテン・コーンがアメリカ人だと分かったり、ケモノ耳たちが意外と幼くはなさそうだったり、謎が謎を呼・・・んだりはしないけど、不思議が増えています。

特に、最後に出てきた一角獣モドキ？何なんだ、あれは！？(笑)

どこまで風呂敷を広げて、どのように畳むのか、とっても楽しみです。

『本好きの下剋上 貴族院外伝一年生』香月美夜

【小説】本好きの下剋上～司書になるためには手段を選んでいられません～貴族院外伝　一年生 本好きの下... 香月美夜 TOブックス

 

ローゼマインが貴族院一年生の頃に呼び寄せた様々な事態を、他の生徒たちの側から見た物語。

私としては、なぜかいつも間の悪いハンネローレ、優秀なのにいつも騒動を起こす妹に悩むヴィルフリート、ヴィルフリートと似た境遇に共感するオルトヴィーン、そして無能判定されてしまったトラウゴットが興味深かったです。

特にトラウゴットは、反面教師として自省の種となってくれました。
順調に思える時ほど、思いあがっているだけかもしれないので、気をつけなきゃいけません。

単純に本好きが甚だしいだけじゃなく、かなりの努力もしている謙虚なローゼマインって、すごいのかもしれませんよ。
かなりの騒動を起こしますけどね(笑）