こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『本好きの下剋上 第五部 女神の化身III』香月美夜

2022-03-31 20:07:55 | 読書感想
 
今回、本来なら嫁取りディッターのはずが、レスティラウトの暴走で嫁盗りディッターにすり替わっていたが、運良くエーレンフェストの勝利となった。

しかしローゼマインの護衛騎士や側仕えたちは、ヴィルフリートがハンネローレほども彼らの主を心配せず思いやらない事に不満を持っていた。曲がりなりにも婚約者なのに。
彼らは、ローゼマインが以前、シャルロッテを助けるために2年間の眠りにつかなくてはならなくなった事をひどく悔やみ、例えローゼマインが望んでも彼女が害されるならば、命令に従わないつもりでいるのだ。
それゆえ、ヴィルフリートの配慮のなさに苛立つのだ。

今回、ローゼマインとフェルディナンドの再会を目撃した者の中には、ブルーアンファの訪れを感じた向きもあるようで・・・私もですが。ま、現実はワンコか雛鳥でしょうね。今のところは。
私は日頃は、あまりこういう妄想はしない方だと思っていましたが、親密すぎるのでつい、考えちゃいますよねえ?
あと、いつも言葉をオブラートに包みがちで誤解を招きがちの貴族の皆様について、ある意味、ローゼマインのおかげでお互いの真意が伝わっているところは、いいですよね?
問題は、悪意のある者以外に対してだけな点でしょうか?

最後に、レスティラウト。
ハンネローレをないがしろにし続けて我儘勝手放題してきたのだから、思い切りジークリンデ様に叱られまくればいいんです!!!
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『捜査線上の夕映え』有栖川有栖

2022-03-30 20:26:24 | 読書感想
 
コロナ禍の中、ミステリ作家・有栖川有栖も、自宅近辺の散歩以外は家に引きこもっていた。

しかし感染の第二波は沈静化したものの、秋から冬にかけての第三波が予想される状況下で、さすがの有栖川も自らの狂った調子を正常に戻すための気分転換に、JRを利用しての近場の旅(?)を行った。

かの火村英生准教授も、有栖川以上に感染対策のためにフィールドワークも控えているようだったが、有栖川が短い旅で出くわした因幡記者に、捜査が難航している殺人事件の応援要請の可能性を示唆される。

間もなく、火村から同事件の捜査応援への同行を依頼される。
このマンションでの殺人事件は容疑者はいるものの、アリバイと物的証拠が容疑者を犯人特定から遠ざけているのだ。
火村をしても捜査は順調には行かないのかと思われたが、彼は事件解決のための小旅行に有栖川を連れだした。

今までのこのシリーズは、私の記憶が間違っていなければ、年代によって火村と有栖川の年齢が特定されないように描かれていたように思うのです。
そんなわけで、ここまではっきりと二人がこの年に何歳かという事をはっきりさせたのに、驚きました。
もし、私の記憶に齟齬がなければ、このコロナ禍が現実の有栖川さんの気持ちにも大きな影響を及ぼしているのかもしれません。

肝心の、本編についても述べさせていただきます。
今回、準レギュラーと言ってもいい人物と犯人の接点があり、それによるお互いへの想いが微妙にずれてしまったのが、混乱のもとだったのかもしれません。
また、この物語にも新しい時代の波を感じるところがありまして、別の興味深さを味わいました。
ミステリを読むのにも、少しずつ時代の変化を取り入れて推理していく事になりそうです。

まあ私自身は、推理力はからっきしなので、すごいなあと思いながら読むだけなんですけどね。
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『死なないセレンの昼と夜 第二集』早見慎司

2022-03-22 19:58:15 | 読書感想
 
セレンも第二集。

今後があるかどうかは、何とも言えません。

それは置いておいて感想です。
前回がどういう書き方をしたかは覚えていないのですが(^^;)今回はそれぞれの登場人物について書いてみたいと思います。

第1話については後で書くとして、まず、第2話。
シャロームには悪いけど、彼女の考え方ならばネイナは再会しない方がいいでしょうね。
ネイナが傷つくのが目に見えます。せっかくの真っすぐな心を歪めたくないです。
と言ってもねえ。どうなるのかは、神の味噌汁(これも飽きましたね)

第3話のニコロブ博士は、良くも悪くもとても科学者らしい科学者で私は好きですし、偏見の少なそうなヴィットにも好感が持てます。

第4話のミメイは、彼女がいると村が豊かになるという台詞から、別の化け物(?)を思いついたのですが、違いました。早見さんのトラップでしょうか?

そして最後に第1話と第5話。
どちらもろくでなしの父親ではあるのですが、同じようでいて真逆のタイプでしたね。

こうやって読んでいるうちに自分自身を振り返ってみると、やはり偏見やこだわりも多くて頭も固いなと思う面が多々あります。
もうちょっと柔軟な頭で、公平なものの見方ができれば、どんなにいいだろうと思います。
私も一生、色んな意味であがき続けるしかないのでしょう。

セレンと再会できる日がありますように。
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『おわかれはモーツァルト』中山七里

2022-03-20 19:49:05 | 読書感想
 
先天的全盲のピアニスト・榊場隆平は、ショパンコンクールで2位になった事から、日本全国のツアーを企画できるほど人気が上がっていた。

そんな中、彼が盲目だというのは嘘ではないかという虚偽のゴシップを自作してでも出版社に売り込もうとしている寺下というフリーライターが現れた。
寺下は、これまでも多くの芸能人を嘘のゴシップネタで泣かせてきて、自殺者もいたばかりか恐喝までしているようだ。

今回も恐喝をしてきたので何とか話し合いをしようとしていたところ、寺下は他殺体として発見された。
しかも発見場所は、榊場自宅の練習室だった。
身に覚えのない榊場だったが警察も彼を被疑者と思っているようで、しつこく事情聴取しようとしてくる。
一計を案じた彼は、コンクールで知り合ったある人物に助けを求める。

榊場の練習室が発見現場という事で、私もずいぶん考えまくりました。
それがまさか、ああいう人物とは思いませんでした。
そりゃあ、登場人物の人間関係全てが載せられるわけもないのでアリなんですが、してやられたという気分でした。
面白かったです。
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コミックス『部屋裏のバイテン(4)』竹本泉

2022-03-18 20:09:45 | アニメ・コミック・ゲーム

 
穴塞ぎのバイトをしているうちにパートナーが穴から落ちてきて美緑さんにのり移ってしまった。

今回が最終巻との事ですが、回を追うごとにバイテンが穴塞ぎを頼む人が増えてきて、終わらせる気があるのか竹本さん(笑)
本題に戻ると、美緑さんたちは穴が増えてきて忙しいはずなのに、ねこみみたちがいるせいかどうものんびりした雰囲気しか感じられなくて、読者としては癒されます。

結末としては、まあそうだろうなあというところもありました。
またあとがきでは、こういうコミックスに(無駄に?)ミステリの手法を入れていたのか(苦笑)という話もあって、面白かったです。

ぼんよりしたい方におすすめです。
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