こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『都会のトム&ソーヤ20 トムvs.ソーヤ』はやみねかおる

2023-05-27 20:02:15 | 読書感想
 
サバイバル能力が異常に高い中学生だが、自分では平凡な男子中学二年生だと思っている内藤内人と、竜王グループの御曹司ながら、将来は世界一のゲームを創る事を目標にしているクラスメイトの竜王創也。
そういう組み合わせだけに、度々、冒険をする事態になっている二人。

今回は内人のもとに小学二年の時の同窓会の案内が来る。
当時、二十歳になったら掘り出す予定で遠足先の網之山にタイムカプセルを埋めたが、その山の再開発が決まった為、今、掘り出すために集まる事になった。

一方、創也は祖母の経営する竜王グループの不良債権である網之山のの再開発を、内人の状況は知らずに珍しくも引き受けた。

実はその再開発には「頭脳集団」が関わっており、内人の命も狙っていた。

しっかし内人も大変ですよね?お互い知らないとはいえ、自分の手の内をかなり知られている創也にサバイバル能力を(命がけで)試されているというのは。
あと、栗井栄太ご一行様の話については、昔観劇した「サクラ大戦スーパー歌謡ショウ『新宝島』」を思い出す結末で、懐かしさと共に大事な事を再確認しました。
遊び心と宝物。
大切にしたいですよね?
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『フラッガーの方程式』浅倉秋成

2023-05-24 19:49:15 | 読書感想
 
「誰もが現実において、物語の主人公になれるシステムの開発」のためのシステムデバッグテストに、このプロジェクトとは関係のない外部の一般人(それも現役の男子高校生)である東條涼一を「主人公」として招聘し、結果として命を賭けさせてしまうところまで行ってしまった。

それにしても、彼が選ばれた理由が「深夜アニメの主人公っぽい男子高校生」だから・・・(^_^;)
ツッコミ気質の彼でなくとも「ケンカ売っとんのか?(#^ω^)」ですよねえ?
ちなみにそれは「帰宅部なこと」「ツッコミ気質なこと」「交友関係が狭く脇役が多すぎないこと」「名前がまぁまぁカッコいいから」と、あんまりと言えばあんまりな内容で・・・(;^ω^)
それでも彼が引き受けたのは、以前からいいなと思っていた佐藤さんとお近づきになりたいけど何を話したらいいのか分からないから。
それなのに、気のない女の子とばかり恋愛フラグが立ちまくるという不憫な状態で(涙)

とてもふざけた(褒めています)設定から始まるこの物語。
東條くんが、そもそもフラグを立てるという言葉の意味さえ知らず、どう行動すべきかも分からないので話がどんどん本筋にしたい路線から外れていくところが面白いです。
とてもアホでいいですよね?(くどいけど、褒めていますから)

感動の結末(?)が待っています。
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『メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行1 ウィーン篇』シオドラ・ゴス

2023-05-22 20:07:31 | 読書感想
 
モロー博士の娘・キャサリンが、彼女の父親と同様の(科学者と言って弊害があれば錬金術師の)異形の研究の果てに生み出した娘たちと行動した冒険を、彼女が執筆したという設定のこの作品。

今回はエイブラハム・ヴァン・ヘルシングの娘・ルシンダが、父親によって精神病院に幽閉され助けを求めているため、手分けをしてウィーンに旅立とうとするところから始まる。

久しぶりに読むので、前回の内容をあまり覚えていないのですが(^_^;) 書き手のキャサリンからして本能と率直さから発言と行動をしており、人としての感情とは無縁なのでは?と思ってしまいます。
ダイアナが駄々っ子なのはしょうがないとして、姉のメアリもどこか異質ですし、ベアトリーチェも毒のせいもあって愛情とぬくもりに飢えている気がします。

しかも今回はさらに、脇役で常識的だろうと思うような人の中にまで特技が見つかって・・・何ですかね?奇人変人大集合?(いい意味でもあります)

次巻のブダペスト篇では、どうなりますことやら(;^_^A
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映画『銀河鉄道の父』

2023-05-17 20:15:02 | 映画
門井慶喜さん原作の同タイトルの映画化作品です。

原作が出版されて間もなく読んでいたと思うので、実は細かい内容は覚えていません(^_^;)
そんな訳で、意外と白紙に近い状態で観られたと思います。

とはいえ、映画が始まって思うより早くに泣かされてしまったのが悔しいと思うくらいには、ひねくれています(笑)

そして今まで、色んなジャンルのマニアの方々が、テレビや映像作品で大事なものを貸したはいいが返してもらえないという話を伺ってきたので、ランプが割れたとかインタビューで聞くと「そんなに気軽に壊すなよ」とか、大正時代の窓のガラスに糊を塗ったとか書かれていると「ちゃんと丁寧に綺麗にはがして返却したんだろうな?」とか思ってしまうくらいには、宝物を壊される心の痛みを感じるくらいマニア寄りです。

「金で弁償すればいいってもんじゃないんだよ、色んな思い出も含めて大事なので汚したり壊されたりするのはつらいんだよ!」と考えるのです。
メディアに携わる方々は、その辺り無神経ですよね?
形があるものは壊れるのは当然としても「言い方!」ですよね?

そういう意味で、どんなに内容が素晴らしくてもインタビューやパンフレットのコメントで台無しです。
泣く泣かないだけでなく、とてもいい作品だけにもったいないです。
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『中世イングランドの日常生活』トニ・マウント

2023-05-16 20:04:39 | 読書感想
 
今回は、イングランドでも時代を遡って中世です。

あの時代の王侯貴族について触れながらも、主に一般庶民の日常生活について描かれています。
時代のせいもありますが、コニー・ウィリスの『ドゥームズデイ・ブック』を思い出しました。 
 
 
また、中世の紹介の仕方が21世紀の我々が中世に行ったら気を付ける事、という表現だった事も、連想させる理由だったのでしょうね。
とっつきやすく、面白かったです。

ただ、ただでさえ色んな意味で過酷な時代ですし、女性にとっては男性よりさらに厳しい生活が待っていそうなので、行きたくはありませんねえ(^^;)


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