大濠公園能楽堂で行われた
『能・狂言に魅せられて』に行ってきました。
仕舞は、
『花筐(はながたみ)』『野守』
狂言は、
『八句連歌』
能は、
『屋島』
花筐のあらすじ
継体天皇は即位のため都に上り、寵愛していた照日の前に別れの文と花筐(かごのこと)を届ける。
照日の前は恋慕狂乱し後を追うが、形見の花筐を官人に打ち落とされて泣き伏し、
武帝と李夫人の愛の曲舞を舞う。帝は照日の前と知り以前の様に召抱え都へ伴う。
野守のあらすじ
羽黒山の山伏が春日野で野守の老人と出会う。老人は『野守の鏡』と呼ばれる由緒ある池について物語る。
夜になると鬼となって現れ、天上天下すべてを映すという不思議な鏡を山伏に与え、
また地獄へと帰って行く。
八句連歌のあらすじ
何某は借金をまだ返していない。貸主は催促に出かけ、居留守を使った何某を連れ帰り返済を迫るが、
ふと連歌の話になり表八句(連歌で懐紙のはじめの表に書く八句)をすることになる。
何某が発句で「花盛り御免あれかし松の風」、貸主が「桜になせや雨の浮雲」と付け、
以下借金の弁解と催促を連歌で展開する。何某の七句目「名の立つに使いなつけそ忍び妻」を受けて、
貸主は八句目「あまり慕えば文をこそやれ」で、借金の証文を返してやるので、
何某は貸主の心に感謝する。
借金の催促と連歌という正反対の世界を巧みに結びつけた作。
屋島のあらすじ
旅の僧が屋島で老若二人の漁師に出会う。老翁は源平合戦の模様を語り、
自分が義経の身であると仄めかして消え去る。
その夜僧の夢の中に義経の亡霊が現れ修羅道の苦患を現する。
臨場感あふれる軍物語が魅力の修羅能の大作。
仕舞の方は、何しろ素人なもので、あまりよく解っていません。
花筐では花かごがあるな、というのと、野守は度々跳ねて膝で着地するので痛そうだな、くらい。
ごめんなさい。
すべるような歩き方と優雅な舞、バンバンと床を踏みしめるリズム感が心地よかったです。
八句連歌は、笑いました。
最後に証文を返してやろうとするのに遠慮するので、貸主が懐に入れようとすると、
何某があわてて小理屈を並べて、返してもらうところが特に笑えました。
屋島は、義経の弓流しの有様を物語るところが長かったです。
どうしても、地謡と鼓などで義経の語りが聞こえないので、退屈するんです。
あらすじは解っているからいいんですけど。所々聞き取れて、今何を語っているか解る所もあります。
あと、地謡と鼓と足踏みのリズムと舞が合って、気持ちよく感じるところが好きです。
写真は、大濠公園能楽堂ですが、逆光で、よくわからないかもしれません。
能・狂言の前にエアラインパイロットのコウチャさんに紹介していただいた
『natural cafe Vege garden』http://vegegarden.web.fc2.com/に行ってきました。
無添加、有機農法、伝統製法の食材や野菜を使ったカフェです。
ランチをいただいたのですが、高野豆腐のカツ風を選びました。
薄味で色んな味を楽しめて、美味しかったです。
少しお話もしていただいたのですが、昔、北九州の方で働いていらしたとのこと、
昔とはずいぶん変わりましたよーというような昔話に話が咲きました。
写真は、ランチを撮影したものです。
あと、能楽堂に持って行くお弁当にマナキッチンhttp://www.manna-k.com/のものを購入しました。
こちらもコウチャさんのご紹介で、マクロビオテックやつぶつぶ(雑穀)料理を楽しめるレストランです。
一緒にケーキを買ってきました。欲張りかな?
他の能楽堂は知りませんが、大濠公園能楽堂では、テーブル席のあるホールがありまして、
そこでお弁当が食べられます。お茶も用意してくださっていて、ありがたいです。