こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

聖なる花嫁の反乱1

2007-11-30 00:00:00 | 未分類
紫堂恭子さんのコミックス『聖なる花嫁の反乱1』を読みました。

地上の楽園エーレ1のお転婆娘エリセが11年に一度の森の神様の花嫁に選ばれた。
2年間も聖殿に巫女として務めなければならないのだが、エーレの少女たちのあこがれでもあった。
しかし、9番目の花嫁は特別で、過酷な運命が彼女を待ち受けていた。
引き裂かれた恋人を追うために、エリセは楽園を飛び出し、戦乱に荒れる世で数々の試練に襲われる。

今後、壮大な物語が期待できそうで、続きがとても楽しみです。

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白の協奏曲

2007-11-29 00:00:00 | 未分類
山田正紀さん『白の協奏曲』を読みました。

呪われた曲を演奏した翌日、M交響楽団は、スポンサーたる商事会社を大型倒産で失い、
解散のはめに追い込まれた。そして、楽団再興のために、悪い奴らに寄付をあおぐことに決めたのである。
つまりは、集団詐欺を働くことになったのだ。

しかし、こんなことが永つづきする筈がない。テロリストの若い娘に脅迫され、
楽団再興の金と引き換えに、東京ジャックの片棒をかつがされるはめになったのである。

でもいつしか情報は警察に漏れ、彼らが独自の情報機関を持つべき理由を国民に知らしめるための
ある計画に利用されることになった。

何のための東京ジャックなのか?誰が誰を操っているのか?楽団員の命は風前の灯なのか?
まるで、つなわたりをするような計画と、黒幕の真意が見えないことに、
初めから終わりまでハラハラしどおしでした。

そして明かされる、悲しみに満ちた東京ジャックの理由。
登場人物全員の行動とその行方も意外性に富んだものでした。

これは面白すぎます。
日本ならでは、山田さんならではの大人の冒険小説。新作も楽しみになりました。
ちなみにこの作品、初出が1978年ですので古い描写があり、とまどわれることと思いますが、
そんなことは気にならないほど面白いので、ぜひ読んでみてください。

今日、用事のついでに図書館に1冊だけ本を返しに行き、返却を済ませたところ、
新刊コーナーにリクエストしたいと思っていた本があり、手に取りました。
すると、カウンター内から「如月さん、リクエスト本が4冊来ていますよ」との声。
はい、それ以上は貸し出し限度を超えますので借りられません。
泣く泣く本を書棚に戻したのでした。
リクエストしまくっているので、もう顔パスなのでしょうか?

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ウニバーサル・スタジオ

2007-11-28 00:00:00 | 未分類
北野勇作さん『ウニバーサル・スタジオ』を読みました。

大阪を再現したテーマパーク、ウニバーサル・スタジオ。
ウニの形をしており、水上バスを巨大タコが襲ったり、アメリカザリガニ型巨大怪生物と
巨大カメ型メカのバトルが見学できたりと、様々なアトラクションが楽しめます。

さらに、この物語では、華やかな表舞台だけじゃなく、舞台裏やこのテーマパークの実情を
赤裸々に暴露してくれます。

それなのに、様々なエピソードが交錯して実態がつかめず、現実が見えてこないように創られているところが
面白いです。
続きがあるらしいのですが、そこで真相が見えてくるのか、ますます混沌としていくのか、とても楽しみです。
このまま終わっても、それはそれで面白いのですが。

12月に発売される<異形コレクション>『ひとにぎりの異形』に、草上仁さんの著作が載るようです。
表紙で見た限りですが、今回は、ショートショート集でもあるらしいので、尚更楽しみです。
参加メンバーも、なかなか豪華ですよ。

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ラブリーなタイトル

2007-11-27 00:00:00 | 未分類
矢崎存美さんのぶたぶたシリーズの最新刊のタイトルが『ぶたぶたと秘密のアップルパイ』に決定しました。
ぶたぶたさんが、アップルパイを作ってくださるのでしょうか?
どんな秘密が隠されているのか、とても楽しみです。

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英国庭園の謎

2007-11-26 00:00:00 | 未分類
コンピュータが導入されるまで、他館に何があってどういう順番で発行されていたのか分からなかったので、
途中で読むのが途絶えていた有栖川有栖さんの国名シリーズを、図書館にリクエストしてみました。
で、読んだのが『英国庭園の謎』

有栖川・火村コンビの短編ミステリ集です。

公園の四阿で殺されていたエッセイストが、事件前夜にかけていた電話で話していた雨天決行とは?
                                                『雨天決行』
流行作家・竜胆紅一が、スランプの上に家族から命を狙われているとの相談があった。その真相は?
                                            『竜胆紅一の疑惑』
ラブホテルで扼殺されていた女性を殺したとみなされる容疑者は、その指紋から、
ほとんど犯人だと断定されていた。しかし、その日時のアリバイを有栖川が証明してしまう証拠が残っていた。
真実はどうなのか?                                 『三つの日付け』
完璧に偽造した遺書の唯一のミスを、見事に暴いた。        
                                               『完璧な遺書』
日本中に大パニックを起こすと電話で宣言した怪人ジャバウォッキを止めることができるのか?
                                             『ジャバウォッキ』
資産家の人知れぬ楽しみが、身近な人々を不幸へと導いた。
                                             『英国庭園の謎』

特に好きなのは、ささやかな瑕疵を見事に言い当てた『完璧な遺書』と
ジャバウォッキの本当の願いをわずかなヒントで叶えた『ジャバウォッキ』です。

時々、近所の図書館になかった国名シリーズについて感想を書くこともあるかもしれませんが、
お暇な方はお付き合いください。
ただ、このシリーズが面白いのは間違いありません。

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