こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

年末のご挨拶

2015-12-31 18:41:24 | 日常
今日は、大掃除ならぬ中掃除をしていました。
大掃除というには、多少手抜きもしてしまいましたからね。
とはいえ、日頃できないところまで掃除できたので、気持ちはすっきりです。
皆様は、どんな年末をお過ごしでしょうか?

皆様の新たなる年が、幸せに満ちたものとなりますように。
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『アッティラ!』籾山市太郎

2015-12-30 19:31:06 | 読書感想
表題作は、フン族の流れをくむ北欧にあったアッティラ大王をいただく民族の集団『アッティラカイラー』が、バスで夜に音楽を演奏して住民に迷惑をかけていたことから始まります。

しかし、苦情を言いに行ってみると気持ちのいい連中だと分かり、いつの間にか・・・というところで、あとは秘密です。

他には、あいうえおポスターに啓示を受けた少年の話『ほもよろを』と、自分の姓名に不満を持っていた少女の半生『マルチャペル』が入っています。

私は『マルチャペル』が、何となく好きです。
大きな感動はありませんが、普通の人生でありそうな起伏に共感が持てました。
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『ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯』クレア・キップス

2015-12-28 19:19:10 | 読書感想
1940年7月1日、キップス女史は玄関前で瀕死の状態にある、おそらく数時間前に生まれ巣から落ちるか投げ捨てられでもしたかのような小鳥を見つけた。
女史はそれを拾い上げ、生き返らせるべく介抱した。

彼が自分の力で飛び、かつ食料を確保できるようになったら、すぐに外へ放してやるつもりだったけれど、彼の右の翼と左足が正常ではないため、飛ぶことが不可能だった。

第二次世界大戦中の英国で、スズメと人が育んだ愛情と友情。
自然の中と環境が違うために見につけた特技や、晩年、体が不自由がゆえに編み出した行動など、あの小さな体からあふれ出る知恵と生命力に感心し、感動を覚えました。

梨木香歩さん翻訳ということで手に取りましたが、短いながらも、素晴らしいノンフィクションです。
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CD『国本』国本武春

2015-12-27 19:54:06 | 音楽
浪曲師・国本武春さんの、浪曲ではないアルバムです。

インストゥルメンタル3曲以外は全て国本さんの作詞作曲で、ギター以外は国本さんの演奏らしいです。
ヴァイオリンまで弾いていらっしゃるんだもんなあ、大した方です。

私の好きな曲は「笑おう」「風よ」「よろこぶ」「ゴーモンナイト」「おどれおどれ」「同じ空の下」「あつまれ」です。
一番は、情報に踊らされている人の歌「おどれおどれ」ですね。

面白いアルバムです。
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『葬偽屋は弔わない 殺生歩武と5つのヴァニタス』森晶麿

2015-12-27 19:40:20 | 読書感想
保険調査スタッフだった高浜セレナは、恋人の孝史が事故で亡くなったことから心の拠り所を失い、身辺整理をして自殺しようとした。
そこに声をかけてきたのが葬偽屋の殺生歩武で、4ヶ月後を期限に葬偽屋の仕事を手伝うこととなった。

葬偽屋とは、自分の死後の周りの反応を見たい人のために偽の葬儀を行う稼業だ。

十代半ばの少年は、別居している母親に再会したいがため、大手企業の社長の愛人は、社長の愛情を確認したいため、幼なじみへの初恋を断ち切りたい女性は、婚期を逃さないために葬儀を依頼してきた。

時として、やりきれない結果をもたらすこともある葬偽を繰り返すことは、セレナにどのような影響を与えるのか?

人の心の裏側を覗き見るのだから、悪趣味とも言えますが、ラストでまた違う側面を見ることができたので、悪いことばかりじゃないかもしれない、とも思えました。
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