九州交響楽団から、クリアファイルを送って頂きました。

数日前、わずかですが九州交響楽団に寄付したところ、クリアファイルを2枚送って頂きました。

本当に少しなので心苦しくはありますが、同時に嬉しくもありました。
こんな感じです。

そして、今年はベートーヴェンイヤーという事で、本来なら、交響曲全てを演奏する予定だったのですが、中止や延期があって全部は無理かもしれませんね。
それらの予定は、こちらです。

皆さんも、応援している方がいらして、その手段があれば、やってみるのもいいかもしれませんよ。

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員ＩＶ』香月美夜

本好きの下剋上～司書になるためには手段を選んでいられません～第四部「貴族院の自称図書委員IV」 (TO... 香月美夜 TOブックス

 

今回、ヴィルフリートがローゼマインとの婚約を、ジルヴェスターに打診されるところからはじまる。
ローゼマイン自身も、シュバルツとヴァイスの衣装の魔法陣のためのインク作り、直轄地の祈念式など、やる事がたくさんある。
ようやく身辺が落ち着いてきたのかな？と思えば・・・。

ジルヴェスターによってローゼマインが問題児扱いされるのに驚くヴィルフリートが面白いですね。
逆に、ハルデンツェルで古い儀式を蘇らせるという、また、聖女伝説を増やしてしまうマインもねー。
フェルディナンドの頭を抱える光景が、目に浮かんで笑ってしまいます。

また、街の大改造を防いだくせに、丸ごと洗おうと思いついてすぐ実行する辺り、あまりお貴族様の事を非難できない考え無しな行動で困ったものです(笑)

まあ今は、アーレンスバッハのたくらみが気になる事を除けば、平穏な日常の光景でした。

『涼子点景1964』森谷明子

涼子点景1964 森谷 明子 双葉社

 

曽根健太が漫画雑誌の万引きの疑いを掛けられていたところ、疑惑を晴らし助けてくれたのは、健太の兄・幸一の小学生時代の同級生。小野田涼子だった。

ただ、当時の彼女はとても貧しかったはずなのに、最近、立派なお屋敷から黒塗りの大きな車の後部座席に座っているのを見かけた者がいたのだ。

不審に思った幸一は、ちょっとした探偵気分もあり、彼女の周辺を調べ始めた。

1964年、東京オリンピック直前の頃を、8人の視点から描いています。
確かに、少し調べるだけでは、涼子への不信感がつのる状況ではあります。
でも、物語を俯瞰で見ると、彼女も周りの様々な謎の全てが分かっていたわけではなく、それでも誠実に生きようと行動していたのがいい方向に向かったんだろうなあと思えて、そこは、救われました。

『やがらす魔道具店と黒い結末』田丸雅智

やがらす魔道具店と黒い結末 (新しい物語) 田丸雅智 学研プラス

 

やがらす魔道具店には、いつでも釣りを楽しめる壺や、亡くなった人に会えるお香、装着するだけで美しくなれるお面など、人の欲望を満たしてくれる道具がたくさんあります。

でも、その道具たちには、使える頻度の上限が定められています。
それを守らず、たくさん使用するとどういう事になるのか？

店主と三つ目のカラスが案内してくれるホラーは、子どもから大人まで差別する事はありません。
誰にでも平等に、恐怖を味わせてくれます。

『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』西澤保彦

逢魔が刻 腕貫探偵リブート 西澤 保彦 実業之日本社

 

住吉ユリエは、祖母の命令で老舗の洋食レストランでひと回り上の男性とお見合いをする事となった。
ただ、祖母は会ってみて嫌だったら断ってもいいと言う。
不審に思ったユリエが、当日、見合いに行ってみると・・・。

冒頭の話こそ、のんびりしたものでしたが、二、三話については、なかなか物騒な殺人事件で、特に三話は、かなり派手な事になっています。
しかも、腕貫さんが登場するのはようやく四話に至ってからですし、締めてくれると思えば、ああいう展開でした。
一応、穏当な方向に行くように見せてああだから、結構、スリリング？