K RAUM  お料理を主に日々のことを書いています。

ノーベル平和賞授賞式

2009年12月11日(金)雨

冷たい雨の一日でした。

12月10日(オスロ)、オバマ米大統領がノーベル平和賞受賞式で演説をしました。アフガンへの3万の兵士の追加増派を発表した直後のノーベル平和賞の受賞式というのもなにかしっくりきません。演説がお上手な大統領ということですが、イマイチ内容がスッキリしない感じでした。「武力行使が道徳的に正当化されることもある・・・・・・」アフガン・イラクへ軍隊を送っているのでそのような発言になるのでしょうね。

先人にはこのような話があります。最近、法然さんを調べていましたら・・・・法然さんは1133年、美作国(現在の岡山県)に生まれました。9歳の時に押領使を務めていた父が夜討ちをかけられ殺されます。臨終間際に少年の法然さんを呼び寄せ「決して仇を討ってはいけない。仇は仇を生み、憎しみは絶えることがなくなってしまう。それならばどうか、全ての人が救われる道を探し、悩んでいる多くの人々を救って欲しい」と遺言を残したとのことでした。2001年のブッシュに聞かせたい話ですね。法然さんのお父さんは立派な方だったのですね。法然さんはその後仏門に入り、とても優秀だったので13歳で比叡山へのぼりました。30年間、一切経(すべてのお経)を5回読んだということです。一生かけても一切経は1回も読めないほどのものだそうです。それを5回も読んだというのは、すごいですが、それでも覚ることはできませんでした。ですが、1175年、あるお経を読んでいて「南無阿弥陀仏を唱えれば救済される」と覚り、すべてのお経と行を捨てて比叡山をおりました。これが浄土教の始まりです。

また、激しい戦争に勝利した王が、戦争の悲惨さを反省し武器を捨てた話もあります。今から2200年余り前のインドの王のアショーカです。アショーカ王はインド初の統一国家マウリヤ朝の三代目の王です。現在のインドの領域をほとんど統一しましたが、残る南部地方、カリンガを攻めた時のことです。勇猛果敢なカリンガの民は強かったので、激戦だったとのことです。戦いに勝ったアショーカ王は悲惨な戦いの後を周ったのち、僧侶を呼び仏教の勉強を始めました。その後、30年ほどの治世は武器を捨て、人間も動物も大切にする政治をしました。アショーカはカリンガ征服ののち覚ったのでしょう。

もっともっと先人の考えを学び、兵器のない世界を祈念します。
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