星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

鷹の井戸

2005-07-14 | 文学にまつわるあれこれ(妖精の島)
仕事へ行こうと、地下鉄の駅をめざしていたら
足首に激痛が・・・な、なんだろう?
もともと腱膜とかが脆い病気なので、脱臼やら、腱鞘炎やらけっこうやっているのだけど、、、ともかく脚を引き引き、電車に乗って、薬局で湿布剤買って、あわてて貼った。右脚の靭帯は前に痛めたので、左脚も痛めると歩けなくなっちゃうじゃないか、、、頼むよ。。

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先日、草月ホールで、アイルランドの詩人イエイツが書いた能『鷹姫』を鑑賞した。
戯曲『鷹の井戸』が書かれるまでのことについては、松岡正剛さんが「千夜千冊」で書かれているので詳しくはこちらを>>

シテ、ワキ、のある伝統的な能とはちがって、歌い手の人たちが、お面を被って、泉をとりまく「岩」に扮しているところなど、なんとなく現代演劇みたいな所も少しありました。が、謡がこだまする様にどんどん盛り上がっていく中で、鷹と化した姫が水面を羽ばたき踊るように舞うあたりの高まりには圧倒されるものがありました。静寂と神秘の世界だけではないのですね。

アイルランドの伝説の英雄、クーフリンは、鷹姫の舞いに魅せられて、水底へ沈んでしまったのでしょうか、、、。謡の中にもそれらしい部分がありましたが、林の中の丸い空間というのは、妖精の世界と通じる場所のことですね、、、だから泉も、姫も、、みんな妖精の見せる幻なのかもしれませんね。妖精好きのイエイツらしい能でした。

機会があったら、もっともっとお芝居を見てみたいんだけどな。。
マヌエル・プイグ原作、今村ねずみさんの「蜘蛛女のキス」も見たかったな。。でも、ねずみさんのモリーナでは美しすぎない? それに、プイグの言葉の世界を、可視的な世界にすることはものすごいリスクがあるでしょう、、、でも、だからこそ、舞台として挑戦してみたいのでしょうね。。(舞台「蜘蛛女のキス」>>)

そんな私はまた、、お勉強に戻らなくては、、、っと。。