彼女の眠りはその瞬間、
とてもデリケートなものであったに違いない。なぜなら
彼女は目を開け、驚いたように彼のほうを見たからである。
「何を見てるの?」とたずねた。
・・・
「星を見てるんだよ」と、いった。
「星を見てるなんてうそつかないで。だってあんた下を見
てるじゃない」
「だって僕たち飛行機に乗っているんだよ。星は僕たちの下
にあるんだ」と、トマーシュは答えた。
***
引用元は先日の日記で、、。
トマーシュがこんなことを言っていたなんて、昔読んだ時には
心にひっかからなかった。
真夜中、、、くたびれきった頭で不意にページを開いて、
このくだりが目に入ったら、胸がいっぱいになった。
いまの作業のあいだ、この本、傍らに置いておこうかな、、と思う。
・・聖バレンタインの日ですね、、言葉を贈ります。