星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

療養読書記。

2007-04-12 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
術後、少しよくなってきた頃、
「ルーブル美術館」特集の雑誌とか、
「CDジャーナル」とか、
ぱらぱら眺めていたのだけど、

そろそろ物語が読みたいなあ、、と思って
「何かファンタジーものとか読んでみようかなあ、、」と言ったら
持って来てくれたのが、 スティーヴン・キングの『ダーク・タワー』。

、、、まあ、ダークファンタジーも (特に映画なら) 好きだし、
キングが自分の『指輪物語』を書きたい、 と熱い思いで書いたものだし、
、、、 しかし 、、、 まだ序盤の、男の子が交通事故に遭うシーンで、 無理。

退院後、 寺田寅彦の随筆集を読み終えて、 おなじ漱石師弟関係の
内田百の 『長春香』を読み出したら、、 (昔読んだのに)
せつなくてせつなくて、、 中断。 、、だって、亡き友人を偲ぶ文章ばかりなんだもの。

そんな折、 あのハンニバル・レクターの若き日を描く (GW映画でもある)
トマス・ハリスの 『ハンニバル・ライジング』が発売されて、 友が読み終えたので
「私も読もうかなあ~」なんて軽い気持ちで読み出した。
最初、調子よく、 「やっぱり巧い」などと思いつつ、、 しかし 、、
コックさんが、、 痛そう、、 なシーン辺りで、 (ほんの序盤) 「う、、もうちょっと元気になってからにしよ。。」

いやはや、 読書にもリハビリが必要です。 (←読む本を選びなさい・笑)

今は、 ポール・オースター編の 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』と、(最近、これを発案とするような実話を集めたNHKの番組ができましたね)
芥川龍之介の 『奉教人の死』と、
堀 辰雄の 『燃ゆる頬・聖家族』を、 つまみぐいのように読んでいます。 (どれも短篇)

大正期の、ものしずかな文体が、 いまの身心に馴染みます。
堀辰雄のは、学生期を題材にしたもの。 まるで、 ヘルマン・ヘッセの『デミアン』のようです。

 ***



ところで、
先月、 『ローリング・ストーン誌 日本版』が創刊になりました。 (もう次号も出ました)
写真のTシャツ、、 年間購読者へのプレゼントなのだけど、
たまたま創刊初日に某所で購入したら、もらえた(嬉)! 今、かなりお気に入りで着てます。

本国からのインタビュー記事などもあるけれど、日本版の重心はかなり、ファッション!にあり、
のようです。このあたり、これまでの音楽誌には余り無い感じ。
ロックファッションを眺めるにはかなり楽しい。。 が、それにしても新譜情報とかは極薄。

あと、UKと日本のアーティストをどのくらい取り込むか、にも期待、、かな。