星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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医療版、、 『竜馬がゆく』、、かな?

2007-11-10 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
術後 おウチに帰って、 TVなど見始めた頃
なんだかやたら目につきだしたのが、 
「神の手をもつドクター」とか 「スーパードクター」とかを取り上げる番組。
なんだか急に増えてた気がして、、。

インフォームドコンセントという意識が日本でも定着して、 
自分の医療情報はしっかり自分で確認しよう、 という意識が強くなるにしたがって
「医療事故」や「医療訴訟」の問題が、かなりセンセーショナルに
メディアに取り上げられるようになってきたのが、ここ10年ほどの流れかと、、

その一方で、「この病気にはこの名医」とか「病院ランキング」などの本や雑誌もいっぱい出て、
TVも「神の手ドクター」を大々的にもちあげて、
、、、 となると、、どういうことが起こってくる、、? 
「神の手」なんてどこの病院にもそういるわけじゃない。。
患者さんは常にリスクを心配して ドクターや病院を懐疑的に見るようになるし、
病院側は それにぴりぴりして、 すわ「クレーム?」とか身構える。。
これって、 医療現場だけの話ではないのですよね、 最近の学校側と保護者との関係も一緒。

情報を得て、きちんと要求を伝えることは、医療の受け手にとってはすごく大事なことなんだけど、
「医療事故」バッシングと「神の手」崇拝の二極のメディアの影響って、 かなり かなり 
まずいのではないかしら、、と感じるようになったのでした。

、、というのも、 入院してみて、 患者さんてホント詳しいのにびっくりしたの、
○○先生は△△大学病院から来た、だの、、 どこそこは□□大学病院の系列だとか、、
、、私なぞ、、 自分の執刀医がどこそこ大学だの、 どこから来ただの、 何も知らなかったもの。。
、、いや、、 確かに、執刀医の腕はもちろん気になったし、 熟達した医師でないと困る。
でも本当になんにも知らなかったのよね。 というより、前医の紹介だったから、、。
まあ、 じかにお話してみて、 確かに腕に自信あるんだな、って思えたし、
外科医は腕さえ確かなら、人格とかべつにいいや、って思ってたし、、
(先生ゴメンなさいっ・笑、、今では大好きだからね)

ともかく、、
メディアが悪い。  と、いう前に、 なんだかこの傾向は結局 患者さんの不利益にもつながる。
。。ような気がするのですが。。

そんなこんなで、 ひとごとではない問題なので、 医療関係の本をこのところかな~り沢山
読んでいたのです。。 そちらの紹介も、いずれしますが、
いいかげん、 ノンフィクションもそろそろ読むものが無くなってきたかと思い始めた矢先、
みつけた医療フィクションもの。。。 の、話から。

 ***

いや~、 面白かった! 読みも読んだり 2800枚!
『孤高のメス ―外科医当麻鉄彦』 大鐘稔彦 著 です。
私の読んだのは、 2005年版 栄光出版社の上下巻 のものですが、
現在は、 幻冬舎文庫から全6巻で出ているようですね。
『孤高のメス ―外科医当麻鉄彦』幻冬舎文庫 Amazon.co.jp>>
 
ボリューム的にも、、ひとことで言えば、 医療版『竜馬がゆく』! な感じなの。 

、、と、時間がなくなったので、 つづきはまた、、ね(笑)。。