『孤高のメス ―外科医当麻鉄彦』 の、 つづき。
読み始めて、、 なんだか話の内容が〈古い〉ということに気がついた。
2005年刊といえば決して古くないけれど、 主要なテーマに「本邦初の生体肝移植」が出てくる。
「生体肝移植」といえば、20年ちかく前のことではなかったか、、と、、
、、で、あとがきでわかったのですが、この「外科医当麻鉄彦」シリーズというのは、
もともとマンガだったものなのですね。。 そのノベライズ。
マンガでは伝え切れなかった、医療の細かい説明や、移植医療の実態など、
小説として書き改めたものが今作、というわけなのでした。
だから、舞台になっているのは、平成になったばかりの頃かと思います。それを念頭に。
そういう時代の隔たり、という点を割り引いても、 じゅうぶんに面白い!
当麻先生は、腹部外科を専門としているので、主に手掛けるのは、肝臓や、腸などのオペ。
だから心臓や肺の胸部外科の部分は出てこないんですけど、専門知識がなくても
(あればきっと尚のこと)治療やオペの記述はよみごたえあります。、、その一方で、
当麻先生の海外留学などの外科医としての武者修行や、帰国後の病院での人間ドラマや、
大学病院と周囲の地域の病院との内部事情、、そして移植医療にまつわるマスコミとの攻防、、
などなど、、 じつに盛りだくさんなドラマ。 いろんな医師たちの内面もよく描かれてるし。
さらには、 当麻先生、35歳で高身長で、ハンサムで、 しかも独身! というわけで、
当麻先生のプライベートも、重要。 (嫁さん探しまで付き合うの・笑、、と笑っちゃいましたが)
いちばん面白かったのは、、 個人的には、大学病院と他の病院の人事問題について。
いかにして教授への道を辿るか、、とかね、、本気で臨床を手掛けていたら博士号は取れない、、とか。
大学教授だからといって、手術に長けてるわけではない、、という話はうすうす知ってはいましたが
、、自分もこれまで、大学病院にも、教授や助教授の先生にも、たくさ~んお世話になってきただけに
その地位の背景など、思いを馳せてしまいました。。 そして、大学を離れた今のボス先生、とか、ね。
もちろん、あくまでフィクション。 作者も本業がお医者さんですから、文章的にどうかな?
という部分や、デリカシーに欠けるのでは?と思うような記述が無くはないです。
本邦初の生体肝移植にまつわる内部事情も、事実と結び付けてしまってはいけないと思うし、
ただ、当時から現代につながる医療の実態については、深く感じさせてくれるものがあると思います。
、、それにしても、、(笑)、、
当麻先生てば、、 恋愛問題に疎すぎません? 聖人君子すぎません?
もう、じれったい~~! と、幾度おもったことか、、(笑)
当麻先生のようなドクター、、 いるかなぁ、、。。 朝田先生よりは、現実味あるかも??
読み始めて、、 なんだか話の内容が〈古い〉ということに気がついた。
2005年刊といえば決して古くないけれど、 主要なテーマに「本邦初の生体肝移植」が出てくる。
「生体肝移植」といえば、20年ちかく前のことではなかったか、、と、、
、、で、あとがきでわかったのですが、この「外科医当麻鉄彦」シリーズというのは、
もともとマンガだったものなのですね。。 そのノベライズ。
マンガでは伝え切れなかった、医療の細かい説明や、移植医療の実態など、
小説として書き改めたものが今作、というわけなのでした。
だから、舞台になっているのは、平成になったばかりの頃かと思います。それを念頭に。
そういう時代の隔たり、という点を割り引いても、 じゅうぶんに面白い!
当麻先生は、腹部外科を専門としているので、主に手掛けるのは、肝臓や、腸などのオペ。
だから心臓や肺の胸部外科の部分は出てこないんですけど、専門知識がなくても
(あればきっと尚のこと)治療やオペの記述はよみごたえあります。、、その一方で、
当麻先生の海外留学などの外科医としての武者修行や、帰国後の病院での人間ドラマや、
大学病院と周囲の地域の病院との内部事情、、そして移植医療にまつわるマスコミとの攻防、、
などなど、、 じつに盛りだくさんなドラマ。 いろんな医師たちの内面もよく描かれてるし。
さらには、 当麻先生、35歳で高身長で、ハンサムで、 しかも独身! というわけで、
当麻先生のプライベートも、重要。 (嫁さん探しまで付き合うの・笑、、と笑っちゃいましたが)
いちばん面白かったのは、、 個人的には、大学病院と他の病院の人事問題について。
いかにして教授への道を辿るか、、とかね、、本気で臨床を手掛けていたら博士号は取れない、、とか。
大学教授だからといって、手術に長けてるわけではない、、という話はうすうす知ってはいましたが
、、自分もこれまで、大学病院にも、教授や助教授の先生にも、たくさ~んお世話になってきただけに
その地位の背景など、思いを馳せてしまいました。。 そして、大学を離れた今のボス先生、とか、ね。
もちろん、あくまでフィクション。 作者も本業がお医者さんですから、文章的にどうかな?
という部分や、デリカシーに欠けるのでは?と思うような記述が無くはないです。
本邦初の生体肝移植にまつわる内部事情も、事実と結び付けてしまってはいけないと思うし、
ただ、当時から現代につながる医療の実態については、深く感じさせてくれるものがあると思います。
、、それにしても、、(笑)、、
当麻先生てば、、 恋愛問題に疎すぎません? 聖人君子すぎません?
もう、じれったい~~! と、幾度おもったことか、、(笑)
当麻先生のようなドクター、、 いるかなぁ、、。。 朝田先生よりは、現実味あるかも??