星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

幻の種…

2011-03-06 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
何かに嵌り込んで そこから抜けられなくなるのは、 わたしの悪い癖。

いまは お話の森にはまりこんでます。。。


先週、、 はじめは期待通りに夢中で読み始めたものの 結果的にまったく面白くなかった本を読んでしまったおかげかな、、 (反動というのね) 、、美しいエルフが出てきたのはよかったんだけど、 妖精国の世界観が いまひとつ、、 というかまったく×で・・・


 ***

想像力に 種は必要でしょうか?  経験という種…

それとも 本の中の文字は 未知の風景でも3Dで脳内に見せてくれるほど 雄弁でしょうか…?


いま読んでる本は、、 頭の中に いままでの自分の経験で知っている いちばん神秘的で美しかった森と水辺の風景が うかんできます。

空をおおう緑のあいだから洩れてくる光の筋や

鏡のように鎮まった水面や

金色に降ってくる木の葉たちや

・・・

異界につうじると言われている、 森の中のぽっかり空いた草地のくぼみなども たやすく頭にうかべることは出来るけれども、、

ぜんぜん想像できないのが、、 ね

森に差し込む光の中からあらわれてくる男のひとの姿。。。 その人の面立ち。。 誰ならいいと思う・・・? (笑)

チャタレイ夫人で森番を演じたショーン・ビーンは、 とても似合っていたけれども異界に通じていそうな雰囲気はないし、、、 ハリウッドでロビンフッドを演じた人たちではマッチョ過ぎるし、、、 金髪のレゴラスも今ではユニクロを着てる隣のお兄ちゃんに思えてしまうし、、、 最近のパラノーマルものの映画に出ているのは、 どう見てもアメリカの高校生にしか見えないし、、、 ふむ、、


そんなわけで、 森の主のお顔は 光の中のまま 霞んだきりです。。 

 ***

ハイ、、 異界にさらわれて3月が過ぎてしまいませんように。 しっかりお仕事もして、 しっかり夢をみましょうね。。。 

明日は雨。 風邪ひきませんように。