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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

The Pianist (戦場のピアニスト)

2003-05-01 | インポート
我が家を訪ねてくることを、予定をしていた方がこられなくなり、午後はぽっかりと時間が空きましたので、「そうだ映画へ行こう」と思い立ち、まだ見ていなかった「戦場のピアニスト」を見に行ってきました。
主演の「エイドリアン・ブロディ」が今年度のアカデミー賞・主演男優賞を受賞し、「ロマン・ポランスキー」が監督賞を受賞した作品ということで、評判はなかなかの映画です。
脚色賞も受賞してます。

ポーランドの国民的作曲家「ウワディスワフ・シュピルマン」が第2次世界大戦を奇跡的に生き延び、亡くなった2000年まで、音楽活動を生きがいとした一生を書いた「手記」を映画化したものです。

決してつまらない映画ではありません。でも、気持ちが暗くなる映画です・・・つらい映画なのです。

画面の大部分が、戦いの場面ですし、ユダヤ人迫害の場面ばかり・・・
目を覆いたくなる場面も多く、思わずそこまでしなくてもと思うシーンがたくさんありました。

戦争という状態の中で、なすすべを持たないピアニストの主人公の悲しげな眼がとても印象的でした。
また、特訓をし代役なしで弾いたというエイドリアンのショパンの曲も、この映画のポイントかしら?
でも、ストリー全体としては、不明の部分も多く、原作を読んでから、見た方がよかったのかしらとも感じました。

もっと、主人公自身が、あの悲惨な日々の中でも、音楽をどう考え、希望の光としたかとかが、描かれているのかと勝手に考えていました。
ありきたりなんですが、そういう中で作った音楽とかが聴けるともっとよかったのに・・・

監督のポランスキー氏は、自身もゲットー体験がある方だとか・・・

ちょっと気持ちが疲れたので、帰り道に「藤」の花を見て来ました。
O市の城址公園にある「御感の藤」です。
大正天皇が、皇太子の頃この藤をご覧になって「みごとなものよ」と言われたことから、この名前がついているようです。

最盛期には房が1メートル位に垂れ下がり、見事ですが、今日はまだちょっと早かったかしら?という感じでした。
それでも「香り」は抜群で、気持ちをやわらげてくれました。

お城の周りの堀の石垣にはツツジが咲き始めていましたし、青い5月の空と、爽やかな風に、ほっとし、帰ってきました。
(写真集・・花・は・にUP)