三日続けての外出の後は、さすがに家でじっ~~としていたくて(笑)、明るいお日様の光を浴びながら読書~~♪
「百蓮れんれん」 林 真理子 著
大正天皇の従姉である歌人の「柳原白蓮」が、夫に三行半をつきつけて、若い活動家の元へ走ったという、当時の世を騒然とさせた事件。
そのことを扱った小説を以前読んだような記憶がありますが・・・あまり覚えていません(苦笑)

この、林 真理子さんの本は、白蓮の相手の宮崎氏の家から提供された「往復書簡」700通を読み書かれたとか~~。
今の「男女共同参画」の社会と違い、女性の地位の低さや「女性は、こうでなけらばならない」という固定観念のある社会上からみると、「とんでもない行動をする女性」が主人公です。
その上、「華族と平民」という階級や、「知識階級、有閑階級」があった時代のお話です。
「愛に生きた」「自分の思いをつらぬいた」と、百蓮のことを称える気持はもちろんありますが・・・、
そういう生き方を出来るための「資力ある階級であった」こともあるのでは?
白蓮の生き方をうらやみながらも、「お金」のために実行に移せない女性たちが、白蓮の周囲にはいたと思われます。
そんな一人の女性の目線からの小説~~それが、この「百蓮れんれん」だと思います。
裏表紙に書かれている「あらすじ」は、こちら~~。
『 「筑紫の女王」と呼ばれた美しき歌人・柳原百蓮が、年下の恋人、宮崎龍介と駆け落ちした、世に高い「白蓮事件」。
華族と平民という階級を越え、愛を貫いたふたりの、いのちを懸けた恋ー。
門外不出とされてきた七百余通の恋文を史科に得て、愛に翻弄され、時代に抗いながら、真実に生きようとする、大正の女たちを描き出す伝説小説の傑作 』
本棚から取り出して、↑ここを読んでから「読もう」と思った本でした(笑)。