prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

2004年09月03日 | 映画
アラン・リックマン、ゲイリー・オールドマン、デビッド・シューリスといった演技巧者たちがキレのいい芝居を見せる。性格づけが一面的でなくいくつもの面を持っていて、しかもそれが変わる時ぱっと一転するように脚本が描けているから。

人狼についての講議や、ハーオーニーが同時に二つの授業に出ているあたりが後で効いてくる伏線の張り方、大詰めの時間を遡って描写を2度重ねるあたりの高度な技法(脚本「ファビュラス・ベーカー・ボーイズ」のスティーブ・クローブス)。両親の記憶を探る話には違いないのだが、フロイトまがいのタネ明かし趣味に走らないのもありがたい。

アトラクション風は後退して、人狼など怪奇映画のテイストが大幅に入っている。魂を吸われそうになるあたりの顔のかすみ方はフランシス・ベーコンの画のよう。アイリス・イン、アイリス・アウト風の画面のつなぎ方はサイレント映画風の古風な感覚。
(☆☆☆★★)


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みかん

2004年09月03日 | Weblog
突然、みかんの詰め合わせが送られてくる。今の時期になんだろうと思ったら、以前御中元だったかでもらったみかんやゆずなどのゼリー詰め合わせについていた葉書で応募したのが、改めて当選したということらしい。11000人以上の応募があったというから、何人当ったのか知らないがかなりの高倍率ではあったろう。
温室栽培のみかんだというが、すこぶる甘く冷蔵庫で冷やしてちょうどいいくらい。