ジュリア・ロバーツの新任教師が保守的な生徒たちを、結婚して家庭に入る以外の新しい世界に導く「いまを生きる」風の作りかと思ったらかなり違う。教師の方も必ずしも恋愛や結婚に魅力をおぼえていないわけではないので、けっこうぐらぐらしている。ドラマとすると整理不足だが、女性が外に出て働くのが絶対に正しいとは今ではかえって言いにくくなっている反映という感じもする。
ヒロインの名前がキャサリン・ワトソンというので、ドクター・ワトソンと呼び掛けられるのは、ホームズもののワトソン博士にひっかけているのか。
イタリアが人間解放のシンボル的なイメージとして扱われているのは、やはりルネッサンスの国だからか。監督はイギリス人のマイク・ニューエルだが、イギリス文学にも「眺めのいい部屋」ほかそういう流れがある。
50年代の風俗描写が丹念で、アメリカが本格的な消費社会に突入したことを感じさせる。
(☆☆☆)
ヒロインの名前がキャサリン・ワトソンというので、ドクター・ワトソンと呼び掛けられるのは、ホームズもののワトソン博士にひっかけているのか。
イタリアが人間解放のシンボル的なイメージとして扱われているのは、やはりルネッサンスの国だからか。監督はイギリス人のマイク・ニューエルだが、イギリス文学にも「眺めのいい部屋」ほかそういう流れがある。
50年代の風俗描写が丹念で、アメリカが本格的な消費社会に突入したことを感じさせる。
(☆☆☆)