戦時中、敵前逃亡と見なされて靖国神社に祀られない息子を持つ(「軍旗はためく下に」みたい)母親役が北林谷栄、前線に出るのがイヤで気違いのふりをして(「キャッチ22」みたい!)逃げ込んだ精神病院でその息子と一緒だった戦友二人が、フランキー堺と財津一郎、と役者が揃っていてさすがに笑わせる。
70年製作で万博のポスターが見える中、靖国神社の賽銭を終戦記念日のサイレンにまぎれて盗み出すクライマックスは、賽銭箱の中でフランキーが小便が漏れそうになるなど、笑わせる一方でスゴ味がある。
怒りと情けなさを笑いに紛らわせる戦中派映画。監督・前田陽一。
(☆☆☆★)
70年製作で万博のポスターが見える中、靖国神社の賽銭を終戦記念日のサイレンにまぎれて盗み出すクライマックスは、賽銭箱の中でフランキーが小便が漏れそうになるなど、笑わせる一方でスゴ味がある。
怒りと情けなさを笑いに紛らわせる戦中派映画。監督・前田陽一。
(☆☆☆★)