prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「龍は眠る」についてのメモ

2004年09月11日 | Weblog
1  第1部と第2部とで、がらっと話が変わってしまい、第2部の誘拐劇自体もスリリングだけれど、いったい第1部の内容とどうつながるのかなかなかわからなくてスリルが二段構えになっている、というのは、おそらくキングの「呪われた街」の意味不明のプロローグが、後の吸血鬼騒動とどう結びつくのか、という趣向のアレンジ。宮部みゆき自身、初めの頃はキングの影響を公言していたし。

2 「レベル3」などでもそうだが、実在の商品名やテレビ番組名をよく出して、消費社会の現実感を補強しているのもキングがよく使う手。

3 あと感心したのは誘拐劇に絡む警察が有能なこと。着々と手をうって犯人を絞って行くのだけれど、その肝腎の動機が何なのかはなかなかわからず、それがわかった時、第1部とつながる構想の見事さ。

写真は六本木の青山ブックセンター。29日から再開するという告知が出ている。

サンダーバード

2004年09月11日 | 映画
テレビシリーズはNHKの再放送でぽつぽつと見ようとしたが、ストーリーやキャラクター設定には正直興味が持てず、きちんと通して見たことはない。もっぱら興味は人形やセットの必ずしもリアルではなくて人形劇としての独自性を出した画面作りにあったのだが、それを実写にしたら元も子もない。
(☆☆★★★)