prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

wowowで見た映画をまとめて

2004年10月30日 | 映画
「極道恐怖大劇場 牛頭」

なんだか思いつきを並べたみたい。

「ぼくんち」

観月ありさの素性を伏せておいて、ラスト近くで明かしてからの芝居はまずいラーメンの使い方を含めて快調。ただ、そこに行く前の“ぼく”が見る芸術映画じみたイメージはどうも感心しない。

「スピリット」

馬の走りが気持ちいい。眉毛があるウマっていうのも変な感じだが。だが馬の自由さより捕えられるシーンが繰り返される印象が強い。
騎兵隊がまったくの悪役になっているのは御時世。

「コーリング」

こういうスピリチュアルな世界との交感でインディオみたいな“未開人”を出してくるのは、何か御都合主義に感じる。「ダンス・ウィズ・ウルブス」みたいな異文化のリアリティを出す努力が感じられない。ラストに出てくるコスナーの亡妻の生まれかわりの小さな女の子が、亡妻にそっくりなのにちょっと感心。

「ローマの休日」のクレジット

2004年10月30日 | Weblog
日本テレビで「ローマの休日」デジタル・リマスター版が放映される。
タイトルで日本語タイトルが出たのがヘッパパーンだけで、配役トップ(当時ヘッパバーンは新人だから二番目)のグレゴリー・ペックの名前が出ないのもどうかと思うけど、原作「イアン・マクラレン・ハンター」と出るのは困りもの。
実はリマスター版は初めて見るのだが、タイトルにどーんとstory by Dalton Trumboと出ているのですね。原版ではダルトン・トランボの名前は当時赤狩りにひっかかっていたから出さなかったはずで、後にトランボの関与が公式に認められたのでリマスター版では名前が出るようになったのだろう。
IMDBで調べてみたらハンターの項でRoman Holiday…story(front for Dalton Trumbo)とトランボの代理と明記されている。
原作(storyといわゆる原作とはニュアンスが違うが)ダルトン・トランボと出すのが本当。ただ、脚色にも関与したらしいのだが、クレジットはされていない。。
もっともこれが脚本を全部トランボが書いたみたいな論考(左翼系に多かったりする)を読むと、どうなのかなと首を傾げさせられる。“有名人”の名前が入ると他が無視されるというのはありがちだからだ。