妖怪が炉で焼かれて改造されるとロボット(?)になる、というのが面白い。どっちも日本のお家芸ではないか。擬人化されたモノということで、対照的なようでつながっているのね。
クライマックスの妖怪祭、出るわ出るわ、数の多さと姿形と性格の多彩なこと、八百万の神々の国ならではで、壮観。西洋のだと人間離れでオドかすのだけれど、こっちは人間に近い。有名スターがあちこちで妖怪に扮して愛嬌をふりまくのも、日本ならでは。
デジタル技術による群集シーンって、初期のだとナチスの隊列じみた規則性が出がちだったのだが、どこ取ってももまるでバラバラの姿の妖怪が見られるというあたり、技術的にも興味深い。エンドタイトルで出演者の名前にずらっと妖怪の名前が並ぶあたり、洒落ている。
主役の神木隆之介くんが妖怪見てびっくりするリアクションが自然なので、引き込まれる。なんべんも出る「うわー」って叫びがなんだか可笑しい。
ちょっとハードでびっくりなのが愛玩用みたいに出てきたスネコスリの扱い。息抜き用パートかと思うとあの変わり様。河童が「見かけで差別すなっ」と怒るが、けっこう深い。ラストの感じだと続編作りたそうだが、どうなるか。
使い捨てられたモノの怨み、というのは説得力があってどきっとする。
クライマックスの盛り上げの力技と、音楽の使い方の脱力技との組み合わせ演出は出色。
(☆☆☆★★)
妖怪大戦争 - Amazon
クライマックスの妖怪祭、出るわ出るわ、数の多さと姿形と性格の多彩なこと、八百万の神々の国ならではで、壮観。西洋のだと人間離れでオドかすのだけれど、こっちは人間に近い。有名スターがあちこちで妖怪に扮して愛嬌をふりまくのも、日本ならでは。
デジタル技術による群集シーンって、初期のだとナチスの隊列じみた規則性が出がちだったのだが、どこ取ってももまるでバラバラの姿の妖怪が見られるというあたり、技術的にも興味深い。エンドタイトルで出演者の名前にずらっと妖怪の名前が並ぶあたり、洒落ている。
主役の神木隆之介くんが妖怪見てびっくりするリアクションが自然なので、引き込まれる。なんべんも出る「うわー」って叫びがなんだか可笑しい。
ちょっとハードでびっくりなのが愛玩用みたいに出てきたスネコスリの扱い。息抜き用パートかと思うとあの変わり様。河童が「見かけで差別すなっ」と怒るが、けっこう深い。ラストの感じだと続編作りたそうだが、どうなるか。
使い捨てられたモノの怨み、というのは説得力があってどきっとする。
クライマックスの盛り上げの力技と、音楽の使い方の脱力技との組み合わせ演出は出色。
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