意思や感情を持つゾンビ「ビッグダディ」が出てきたり、人間でも貧困層は疎外されて生きていたり、ちょっと見ゾンビみたいな顔にひきつれのある男が出てきたりと、ゾンビと人間の垣根が低くなって、争いながら一種の仲間意識が出てきている、あるいは被支配層同志でありながら争いが絶えないというあたり、60年代センスというのか、カウンター・カルチャーの匂いがする。
支配者であるカウフマンにかつてのカウンター・カルチャーのヒーロー、デニス・ホッパーをキャスティングした皮肉。
ジョージ・A・ロメロの作品では「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」で最後まで生き残ったかと思うとあっけなく殺されてしまうのが黒人、「ゾンビ」(「ダウン・オブ・ザ・デッド」)でヘリコプターでぎりぎりのところで脱出するのが黒人、今回のビッグダディも黒人。背後には9.11だけでなく、ベトナムも見える。
ゴア・シーンではCG全盛の現在にしては血や肉の生の物質感が出ていた。
(☆☆☆)
ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット - Amazon
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