prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「八月のクリスマス」(韓国オリジナル)

2005年09月23日 | 映画
日本版リメークが公開される前に予習のつもりで見ていて、前に見ていたんじゃないかと疑った。覚えのあるカットがいくつかあるのだが、全体とするとまるで覚えていない。見ているのだとしたら、ここまで忘れているのは珍しい。ただ、仮に見ていなかったにしても、今回どの程度記憶に残るか怪しい。

どういうわけか死期が決まっている男がまわりに対して真綿でくるむように漠然と接して、写真を撮り続けて最後に自分の写真を撮ってお終い。淡々と、というとよさそうだけれど、それでもたせるのって、余程ウデがないと無理。
淡彩、とかさらりとした、というより、影がウスいという感じ。

「ベニスに死す」の主人公みたいな爺さんだって、もうちょっと生に対する執着というか、生きている感じそのものが出ていたと思う。生きてるうちから、写真=影になっててどうするのかと思う。

リメークされるくらいだから、かなり人気のある作品なのだろうが、これどうリメークしているのだろう。




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