仇役の弁護士軍団の描写がまるでダメ。
警察の暴走を抑えるための法の適切な手続きを悪用しているという設定なのだが、その“適切さ”の解釈というのはもちろん一つではなく立場によって変わるのであって、一方的に弁護士によって決められるものではないのは、犯罪者の処遇が警察によって勝手に決められるものではないのと同様。
そこを一方的に弁護士の悪知恵によって決められるかのような描き方は、俗な“エセ人権派”弁護士の悪イメージにおもねた観の強い、本当に悪といえるほどの論理的徹底性を持たないあまりに一面的な造型。その表面的な不快さをキャラクター設定でも芝居でもやたら煽るものだから、見ていて本当に不愉快になる。
弁護士が馬脚をあらわす場面の段取りのお粗末さといい(こいつ、本当に東大出てるのか)、犯人の動機のチャチさといい、大山鳴動してネズミ一匹というのは全編の狙いでもあるようだが、観客までチンピラに振り回させるような真似はやめにして欲しい。バカにされた気分になる。
教会と法廷を混ぜたような不思議なデザインの警察署。
(☆☆★)
容疑者 室井慎次 - Amazon
警察の暴走を抑えるための法の適切な手続きを悪用しているという設定なのだが、その“適切さ”の解釈というのはもちろん一つではなく立場によって変わるのであって、一方的に弁護士によって決められるものではないのは、犯罪者の処遇が警察によって勝手に決められるものではないのと同様。
そこを一方的に弁護士の悪知恵によって決められるかのような描き方は、俗な“エセ人権派”弁護士の悪イメージにおもねた観の強い、本当に悪といえるほどの論理的徹底性を持たないあまりに一面的な造型。その表面的な不快さをキャラクター設定でも芝居でもやたら煽るものだから、見ていて本当に不愉快になる。
弁護士が馬脚をあらわす場面の段取りのお粗末さといい(こいつ、本当に東大出てるのか)、犯人の動機のチャチさといい、大山鳴動してネズミ一匹というのは全編の狙いでもあるようだが、観客までチンピラに振り回させるような真似はやめにして欲しい。バカにされた気分になる。
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