prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ホリデイ」

2007年04月20日 | 映画
イーライ・ウォラックの役が最初は写っただけみたいなのがどんどん膨らんで古き良きハリウッド代表みたいになって今のハリウッド映画(界)批判になるのにびっくり。ああいう叩き上げの映画人というのが、多かったのだろう。今だと大学で経営学か何かの修士号をとりました、っていうのがやたら幅をきかせているらしい。あと「ニューシネマパラダイス」の音楽が出てきたりね。
キャメロン・ディアスの作る予告編のけばけばしさと対比される格好。それにしても経営者とはいえ予告編成作者ってあんな豪邸に住めるくらい儲かるのか。

二つのエピソードがラストだけしか重ならないので、二本立てを交互に見せられてるみたい。趣向としては一応面白いけれど、両者を結ぶジュード・ロウが妹のケイト・ウィンスレットにどう扱われているのとか、知りたい気もする。工夫したらもっと笑いをとれたのではないか。
本式のハリウッド調というには、やや薄味。

キスの演出にずいぶん力が入っている。その後の描写はほとんど省略されているのに。
(☆☆☆★)