prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サブウェイ・パニック」

2007年04月09日 | 映画
1974年と、30年以上前の製作とあって、ニューヨークの地下鉄の佇まいもだいぶ違ってきている。
乗っている客がひどく貧乏くさいのに対して、強盗たちのリーダーのロバート・ショー(元軍人らしい)がぱりっとしたコートに蝶ネクタイといった金のかかった格好をしているのが皮肉。
日本人たちの描写がステロタイプのようでちょっとひねっている。
ほとんどコンピューターが使われておらず、もちろん携帯もない。

「ある戦慄」同様、事件の間ずうっと寝ている酔っ払いが乗っているのも、七十年代らしい。
役者がウォルター・マッソー、マーチン・バルサムと揃っていて、今みたいにやたら派手な見せ場こそないが、細かいところに味がある。
「フレンチ・コネクション」と同じオーウェン・ロイズマンの撮影で、彩度を落としたざらついた画調。
(☆☆☆★)


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サブウェイ・パニック - goo 映画

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『暁の7人』 80点

2007年04月09日 | goo映画レビュー

暁の7人

1975年/アメリカ

ネタバレ

重い

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆75点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

題名からすると「七人の侍」の焼き直しみたいですがナチス高官暗殺計画を扱った実話ネタで、計画が一応成功したあとのナチスの報復のすさまじさと、登場人物の「その後」の悲惨さに見終えてどーんとなります。


『ミラノの恋人』 80点

2007年04月09日 | goo映画レビュー

ミラノの恋人

1975年/イタリア

社会派メロドラマ

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★☆☆70点

キャスト ★★★★☆90点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆80点

イタリアの南北問題と公害問題と盛り込んだ社会派メロドラマですが、主役二人がとてもいいので音楽ともども情感に浸れます。
特にステファニア・サンドレッリがやつれた感じのメイクでも綺麗で、まじめ映画なのにラブシーンが意外なくらい大胆でけっこうどきどきします。