コンセプトは半ば選曲にかかっているようで、テレビ特番で取り上げられるようないかにも時代を代表しています式の曲はほとんど出てこない。知ってるようで知らない、あるいは知らないようでどこかで聞いたことがある微妙な曲ばかり。なので結構一所懸命に聞くことになる。
11話それぞれずいぶん勝手に作っているのだけれど、あまりバラバラになってない。歌謡曲というと、まず「情」の世界で扱うモチーフは自ずと限られてくるからか。
監督の選択は必ずしも知名度によらず、新人や今まで照明や編集など技術スタッフとして映画に携わってきた人もいる。それがいかにも今まで培ってきた技術を生かしました、という風にはならないから監督のポジションというのは不思議なもの。
キャストはずいぶん豪華なのだが、いちいちランクづけするのが面倒になったのか、エンド・タイトルに五十音順にずらっとベタで出るのが新鮮。
(☆☆☆★)