自虐の詩 プレミアム・エディションジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
以前の映画化案では秋吉久美子主演が想定されていたそうだから、企画そのものはかなり古い。一種「知る人ぞ知る」、つまり評判は高い割りに必ずしも知名度が高くない原作を映画化したのだから、かなり困難だったと思う。
原作は四コマながら現在と過去をアトランダムに行きつ戻りつして、全体として大きな盛り上がりが出来ている、というあまり例のない大技を達成したマンガで、これを映画に移すのはムリではないかと思えたら、やはりそう。
ラストの「人生には、意味がある」という決めゼリフをエンド・タイトルの後に持ってきたのは、一本の映画の長さのシメとすると力が入りすぎなので、全体のバランスからして妥当ではあるけれど、物足りないのは確か。
「ALWAYS 三丁目の夕日」が昔の日本の「リアル」な再現ではないように、昔の日本の貧乏・不幸もの映画を技術力とセンス優先でカバーしたといった感じ。
(☆☆☆)
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