prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「グレート・ビギン」

2008年06月06日 | 映画
オープニングの何かの結晶ができていくものすごく神秘的な映像と音楽にわくわくする。ただ何の結晶なのか、あるいはまったく別物なのか教えてくれるわけではないので、単に美的映像というにとどまる。

宇宙の始まりには時間も空間もないので映像化できるわけがないので講義になるのは仕方ないが、生命発生のあたりからかなり恣意的にいろいろな生物の映像を講義=ナレーションひとつでつなぐ構成になって、卵の中からヒナが殻を破るところを撮っていたり、胎内の胎児の多彩な動きをくっきり見せたり、それぞれの映像はどうやって撮ったのかと驚かせるのだけれど、話がもったいぶった感じでだんだんダレてくる。

冒頭の結晶が何なのかわからないように、それぞれの生物の具体的な生態については案外よくわからない。
もっぱら画のすごさが売り物、という点では対照的なようでもCGが売りのハリウッド大作と通じている気がする。
(☆☆☆)


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