prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レッドクリフ PartI」

2008年11月16日 | 映画
二時間半という長尺の割りに、くたびれずにすらすら見られる。キャラクターがみんな「ご存知」という感じで、それをまたきちんとゲームのキャラクターばりに図式的に絵解きしてくれるから、製作スケールはものすごく大きいにも関わらず、時間感覚からするとテレビの長時間ドラマに近く、もたれない。

八卦の陣の場面など、どういう形で陣形がどう動くと威力を発揮するものなのか、というのをはっきり見てわかる形で映像化してくれたのはありがたい。古い例だけれど「天と地と」では、「あれが鶴翼の陣か」などというセリフがあって、絵でその形が示されても、それに何の意味があるのかわからず「それがどうしたの?」と欲求不満になったもの。

戦闘場面で、将軍クラスがやたらと実戦に飛び込んでばったばったと敵をやっつけるのは、近代戦ではないなあと思わせる。
アクション・シーンはもちろん迫力あるのだけれど、「男たちの挽歌」以来の二丁拳銃の乱射みたいな、思わずマネしたくなるような魅力的な新手はこれといってない。

ジョン・ウーは相変わらず女優の演出となると棒を呑んだみたいになりますね。美女を起用したところで満足してしまったみたい。
(☆☆☆★)


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