阿部寛が登場する前に竹内結子が悪寒を感じるというあたり、ほとんど怪獣扱いで、出てくるタイミングも怪獣映画の怪獣みたいに思えてきた。第一作だと登場がいささか遅くて竹内とのコンビとして十分機能しないまま話だけとんとん進んでいってしまったが、今回はお膳立てが十分整ってちょうどいいあたりでぬっと出てくるのも、成功した怪獣映画の続編ものみたい。
ストーリーの要になるジェネラル・ルージュと異名をとる救急外科部長役の堺雅人が、傲慢さと有能さをないまぜて怪しいようなそうでもないような役をよくこなした。ほか、かなり多彩なキャストがそれぞれ見せ場をもらっているし、クライマックスの大事故救命シーンでは映画らしいスケール感も出た。
これ伏線だろうなと思うところがみんなきちんと後で拾われて、それほどの意外性はないが目が詰まった作り。
(☆☆☆★★)