prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ウォッチメン」

2009年04月11日 | 映画
ヒーローが大勢いる上に、およそヒーローらしからぬ性格なのが多くて、原作読んでないとけっこう入り込むのが難しい。
画にはずいぶんこだわって作っているのだけれど、誰にくっついてストーリーをたどるのか、あるいは誰にもつかないで見るのがいいのか、よくわからない。

ニクソンが五期を勤めたという設定で、その間の時代の風物がカウンター・カルチャーも含めてごっちゃになっている。

音楽の使い方が、「サウンド・オブ・サイレンス」(卒業)、「ワルキューレ」(「地獄の黙示録」)など明らかに映画に結びついているものや、「コヤニスカッティ」など映画のサントラそのものなど、60年代から80年頃にかけての映画が音楽を通して引用されていたり、ニクソンやキッシンジャーも列席して核戦争を指揮する会議室の円形のデザインは「博士の異常な愛情」のコピーといった具合に、ポップアート的な引用の織物になっている。
(☆☆☆)


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