原作の舞台は古い映画館のスクリーンとカーテンをそのまま装置として使い、昔のB級怪奇・SF映画のパロディを展開するという趣向だったそうだが、その映画化もライブ感を大事にして観客がスクリーンの中と一緒になって騒ぎながら見るという体験型映画として定着して、1975年の製作から30年以上経った今でも上映されている。
それをビデオで見ても肝腎のライブ感はすっぽ抜けてしまうので、まあ芝居をビデオで見るようなもの。純粋に映画として見ると(というのも変なので、映画館で騒いで見る方が純粋とも言える)、ミュージカルセンスはかなりたるい感じ。
もともと昔のB級怪奇・SF映画っていうのが気楽なデートムービーとして見られていた名残ではないかと想像する。大予算で作るという選択肢もあったが、あえて低予算で作ったのがかえってよかったのだろう
スーザン・サランドンの若いこと。役もかなり軽薄な女の子といったところで、今日の姿はまず想像できない。