人口爆発によって食料が足りなくなった未来世界(2022年の設定)を描くディストピアSF。公開は1973年だからもう40年前。描かれている時代はあと10年後だから、だいぶ接近しています。
この前年の’72年にはやはり人口調節のために極端に産児制限が課せられて産んだら罰せられるディストピアを描く「赤ちゃんよ永遠に」が公開されていて、’74年には「ノストラダムスの大予言」が作られている。やたらと滅亡ものSF映画が流行っていたのね。
未来世界のデザインは大阪万博みたいな「昔の」未来像という感じが強く、映画全体のヴィジョンもどうも安っぽい。商売で破滅を扱うこと自体の怪しげさは五島勉ほどではないが、免れてはいない。
現実には先進国での人口減少が問題になっているのだが、地球全体としては環境破壊にせよ人口爆発にせよ食糧問題にせよ全然解決などしていない。
見えにくくなるようになった分、関心が薄れたか政治的イシューに吸収されたといえる。事実上、先進国からは目に見えない国や地域の大勢の人たちが「食い物」にされているのは確かなのだから。
エドワード・G・ロビンソンの遺作だが、本を暗誦するのが役目だったり、ベートーベンの「田園」を聞きながら安楽死したりと、ステレオタイプながら古きよき世界代表といったイメージ。
安楽死施設の場面を膨らませて一本の作品にできると思った。
主演のチャールトン・ヘストンは全米ライフル協会会長の顔がだぶって、どうも見ていて落ち着かない。
筒井康隆がソイレント・グリーンの正体をサプライズとして扱うのではなくて最初からネタばれしておき、主人公が考えを変えてその方が正しいのだと思うようになるのをラストにすればよかったと書いていたが、確かにそう。
まあ、ついていける観客は減るでしょうけれど。
(☆☆★★★)
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posted at 07:32:35
決められないって言い過ぎ。政権を持っている政党や首相がすべてを決められるわけではないのだから、他の政党や国とのバランスの中で何が決まっていくのか見ていく必要がある。特定の誰かや集団に期待しすぎないこと。その反動の過剰な失望や無関心は利用されるだけ。#dig954
posted at 22:14:16
すべてを官僚が牛耳っているような報道は何も言ってないのと同じ。官僚なんて記号みたいなものがあるわけじゃないだろ。「誰が」「何を」しているのか伝えないのは報道じゃない。ないほうがまし。#dig954
posted at 22:18:33
政局報道自体が権力闘争している連中に餌を与えている。他にいくらでも伝えることはあるはず。成立しても報道されない法律がどれくらいあるか。大阪以外の自治体はどう財政に対応して首長はどんな人でどんな成果をあげているか。耳を傾ける人はいくらもいる。メディアは国民をなめるな。#dig954
posted at 22:35:04
RT @Xinjing_Zhiye: 2009年に民主党が政権を取りましたが、はなっから民主党に期待していなかった人もたくさんいます。国民全員が民主党に期待していたわけではありません。民主党に騙されなかった人もいるんです。 #dig954
posted at 23:41:32
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