1981年製作、若手が永島敏行、中井貴一、古手川祐子というのだから時代がわかります。
年配の出演者は故人になっている人が多い(鶴田浩二、小林桂樹、丹波哲郎、平田昭彦、三橋達也、藤田進など)のだが、映画の中ではもっぱら若者たちの方が死ぬ。
前年の東映の「二百三高地」の大ヒットを受けての製作だろう。ただ、笠原和夫脚本にあったような底辺の人間から天皇までを包括するようなパノラミックな視点に比べると、軍上層部と中産家庭ふたつといった堅い人たちに限られてるのは東宝製のせいか。
戦争や上層部に対する怨念といったものもそれほど強くなく、敗北や死を美的に表現する方に向いているのは毎度のこと。
日本の戦争映画は戦前・戦中の戦意発揚映画も含めて敵を憎憎しく描くことで日本の戦いの正しさを強調するということがあまりない。天皇についてもパスしています。
結局、戦争が天災みたいに描かれるのが常道で、これも典型。
代わりに前面に出るのはメカの魅力で、大和の20分の1のミニチュア(といっても13メートルを越える)の活躍ぶりが見もの。爆発の派手なことは中野正慶の趣味だろう。
日本の怪獣映画は戦争映画の代償行為と言われたりするが、戦争映画も怪獣映画と表裏一体みたいで、政治性は出そうで出ない。
フジテレビの昼ドラ「赤い糸の女」の原作・脚本は「真珠夫人」の中島丈博。あれ、著書「シナリオ無頼」で引退宣言したような気がしたんですが、テレビ局の方で放っておかないということですね。
posted at 10:22:07
渡辺謙が吉田茂をやるドラマでマッカーサー役がデビッド・モースというのが興味。ダンサー・イン・ザ・ダークのヒロインの人の夫、DR.HOUSEのストーカーまがいの麻薬取締官。一方で善人役もやる人。
posted at 13:26:43
『ローマの休日』が中国でリメイク! 来年撮影http://www.cinematoday.jp/page/N0045754 中国人がローマに行くの? ヨーロッパの王女を中国に呼びつけるのでなしに?
posted at 13:44:43
サムスンが日本に上陸したのを身近に感じた(映画の試写会で人を集めて盛大に商品を懸賞で配って宣伝していた)のは、調べてみたら2001年でした。まだ10年ちょっとなのね。とにかく浮き沈みの早いこと。#dig954
posted at 22:57:42
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