prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「LOOPER/ルーパー」

2013年01月22日 | 映画
「映画というのは本来クライマックスから作っていかなくてはならないのです」とは伊丹十三の言だが、これくらいよく伏線が効いている、しかもタイムパラドックスものである以上前から後にばかりではなく、後から前にも伏線が張られているシナリオも珍しい。
黒幕の人物の設定とその明かし方など、あっと言わせる。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリスの同じ人物の若い時とその30年後が同じ時に同居して、ウロロボスというか二匹のヘビが互いにしっぽを飲み込み合ってぐるぐる巡っているような見事な構造。
しかも最終的に自分自身との対決というテーマに自然に収斂されていく。

全然似ていない二人が時間が経つにつれて次第に似ているように見せるあたりがスタッフの腕の見せ所。
前半はもっぱら男ばかりのドラマに次第に女子供が関わってくるところで人生観や世界観が決定的に変わっていくのに説得力あり。

未来世界がいかにも未来っぽくて安いガジェットが散在する都会と、ど田舎の畑のいっこうに未来的でない風景との取り合わせがおもしろい。
(☆☆☆★★★)

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1月21日(月)のつぶやき

2013年01月22日 | Weblog

ダメとなったら全否定に突っ走るのは原発も大阪の体罰自殺も一緒 #dig954


飛行機が翼をはばたかせるなんて、筒井康隆の「五郎八航空」みたいw #dig954


しかしどんなおどろおどろしい話になるかと思ったら、ヒコーキ大好きで突っ走っていたw #dig954