統一されたテーマといったものが提示されているわけではなく、部屋=作品によっては真っ暗な中にビデオプロジェクターで映像を映写している場合もあるので、光がまったく通らないような仕切りがしつらえられているのだが、現代美術というのは個性を競う一方で、というか個性を競うという点でかえって不思議と自ずから似てくる。
部屋同士があまりにきっちり分けられているのでどう次の部屋に行けばいいのかわからないでうろうろしてしまうところもあった。
ダンボールハウス、それもちょっとした小屋ほどもある大きさで、屈まないで中に入れるものなどもあった。使われているダンボールが日中韓それぞれの文字が印刷されているというのが一応最もコラボっぽいのが皮肉。
美術館のある場所が日韓ともに元は軍隊の駐屯地だったりするのもおもしろい。
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アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋 新国立美術館