prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「無伴奏」

2016年04月15日 | 映画
いきなり成海璃子がシュミーズ姿(昭和、という感じのデザイン)になるところから始まるので何かと思ったら、高校の学生運動の一環で制服を脱ぎ捨てるデモンストレーションで、1969年から70年にかけてという70年安保を背景にはしているが、政治的運動に対するノスタルジーや揶揄といった視点は薄く、性的な面がかなりウェイトの高い成長物語になっている。ただし事務所的な配慮からか、体位は大仰な割に胸などはまったく見えず。

思い切ったローキーにして単純にノスタルジックな時代色とも違う不思議な色調にまとめた撮影が秀逸。時代のせいもあってか登場人物がしょっちゅうタバコを吸うのだが、その擦ったマッチの炎がアクセントとして非常に効いている。

いかにもなドラマチックな調子を排しているような淡々とした語り口のようで、クライマックスで意外なくらいな畳み込みと盛り上がりを見せる。

茶室のにじり口や京都嵐山の竹林を小規模にしたような離れの家の設定が"異世界"にちょっと行き来するようなデリケートな感覚を出している。

タイトルになっている「無伴奏」という名曲喫茶でほとんどの客が映画館のように一方を向いているのもおもしろい感覚。
(☆☆☆★★)



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無伴奏|映画情報のぴあ映画生活

映画『無伴奏』 - シネマトゥデイ

4月14日(木)のつぶやき

2016年04月15日 | Weblog

さよなら子供たち #1日1本オススメ映画 孤独な寄宿舎生活で仲良くなったユダヤ人の男の子が突然連れ去られた自身の体験を、ルイ・マルが半身をもぎとられるような痛みを込めて描くナチスと戦争の悪。二人が友情を結ぶ連弾シーンの見事さ。 pic.twitter.com/29oeX4GTFM

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『牯嶺街少年殺人事件』
『僕たちは世界を変えることができない』という苛立ちと切なさに塗れた4時間の青春一大叙事詩です。観たらきっと誰にとっても特別な存在になるような作品だと思います。愛。
#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/MRi8rww6yw

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ジャック・リヴェット追悼!IndieTokyo主催、幻の傑作『アウト・ワン』日本語字幕付上映クラウドファンディング!4月15日(金)スタート! 詳細はこちらで。facebook.com/inside.indieto… pic.twitter.com/ebWaaZPfyL

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専門語である囲碁用語が一般の日本語として定着した例:
結局、玄人、素人、白黒をつける、上手(じょうず)、八百長、活路を見出す、筋、筋がいい、筋がちがう、筋を通す、死活、布石(を敷く、を打つ)、一目置く、駄目(押し)、目算、傍目八目、先手(をとる、うつ)、手抜き
#daycatch

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おかあさんといっしょのうたのお兄さんだったタレントが覚醒剤で逮捕されたらしいんだけど、大のオトナが毎日あのテンションで歌い踊るんだから、シャブのひとつもやんないと続かなかったんだろうなって妙に納得した。

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togetter.com/li/962668#c263… ヘイトデマを批判するまとめなのが、あとからあとからデマをまき散らす奴が現れる残状。あと保守速報もデマをまき散らしている。 hosyusokuhou.jp/archives/47336… twitter.com/cracjp/status/…