今の日本にこういう実景があるのかと思わせる、CGかもしれないけれど、日本映画だとそこまでできないだろうという変な信用がある。
日が当たると灼けてしまうという古典的な吸血鬼が日本の土俗的な風景と意外と相性がいい。というか僻地感と相性がいいのかもしれない。この僻地のリアリティが凄くて、原作は舞台劇だそうでセリフのオクターブの高さなど違和感がかなりあるが、背景美術のリアリティと撮影の説得力に感心する。
凶器を持った村人たちがよってたかって一人を追い回すあたり、「八つ墓村」を思わせたりする。
ラスト、「脱出」する車のナンバープレートに「北関東」とか描かれているのがなんとなく皮肉。東京というより埼玉とか茨木といった印象になって(失礼)、何度か挿入される都会の夜景とはわざとずらしているのではないか。
(☆☆☆★★)
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