アメリカにも自殺の名所みたいなものはないのだろうか。それともやはり鬱蒼とした森の中に掻き消えるように命が消えるというイメージが何か国を問わずひきつけるものがあるのかもしれない。
森の中で意識が錯乱する感じなど、「羅生門」をちょっと思わせたりする。
ガス・ヴァン・サントとすると「GERRY ジェリー」以来の二人の男が人里離れた場所で生死の間をうろうろする話ということになる。もとからストーリーの推進力でひっぱっていくタイプではなく、淡々と物事をつづっていくタイプのよう。
たまたま会った日本人がこの映画の渡辺謙のように英語ペラペラってことはあまりないだろうが、実はそれでも構わない話なのがわかってくる。
何か日本の古典文学のような趣向であることは確かで、他の国を舞台にはしにくいだろう。
(☆☆☆★)
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