コクトーの「声」をアンナ・マニャーニ一人芝居で演じた「アモーレ」第一話というのもあったがあれは一時間なしのランニング・タイム。これは車が走っている分一応変化があるから86分とやや長くても持つと踏んだか。
このところ大売出し中のトム・ハーディが役者の腕の見せ所とばかりに熱演と見せない熱演。「アモーレ」も電話でずうっと話すという体裁で相手は声だけでまったく姿を見せず一種の心内劇といった感じになっていたが、これは現代だから当然携帯で話し続ける。ガジェットは変わっても人と人同士ではなく、自分一人の心の中に閉じこもりながら破ろうとするもがきみたいなものがエネルギーになったドラマ。
忍耐力を要求するには違いないが、解放感とカタルシスもある。
本ホームページ
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分|映画情報のぴあ映画生活
映画『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』 - シネマトゥデイ