prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

2020年02月08日 | Weblog
追加シーンが約30分あるという段ではなく編集が違っていてカットが同じでまるで初めて観たような印象になっている。

というか、もともと圧倒的にぶ厚い考証で描かれた戦時下の姿とは裏腹に、ところどころにすずさんが描く絵が異化効果的に入り込んでくるようにその世界が確固とした唯一の世界ではなく、平和に見える日常に戦争の銃後としての世界が貼りついて微妙に揺らいでいるようなあり方をとっている。
だからこそ何十回も見返す(それも劇場で)人が少なからず出ているのではないか。

今回に限らず、見るたびに違うものを見ている、もちろんすべての著しいになっているように思う。



1月7日のつぶやき

2020年02月08日 | Weblog