原題はストレートにA Quiet Place PART2。
一作目と基本的な設定に変わりはないので、どう変化をつけたかというと途中から家族が別れ別れになってそれぞれ別の場所にいるようにして、ラストで意外なかたちで二つが一つに結び付くようにしたのが趣向。
クライマックスのカットバックは力が入っている。
ただそれが成り立つための布石の置き方が不十分で、それでいいのかなあという疑問は覚える。
聾唖の娘の主観に合わせて映画自体から音が消えるのが「プライベート·ライアン」的な悪夢感覚を出した。
どうせならクライマックスで再現して、音が消えるのが怪物など怖くないぞという表現に使ったらよかったとも思った。
あの怪物、心なしか諸星大二郎「妖怪ハンター」のヒルコと似ている気がする。
スピード感と音のメリハリが強烈。