東京の大病院の救急で働いていた吉永小百合が、事故で負傷した小さな女の子に医師でもないのに点滴した松坂桃李の行為の責任をとって辞め、金沢市内にいる在宅看護の人たちの面倒をみる小さな医院に勤めることになる。
それぞれの家庭の看護事情のスケッチが綴られて、それぞれいろいろな事情があるものだとは思うが、それだけに最終的にどう田中=吉永父娘にはね返ったのかという過程はよくわからない。
松坂桃李の進路も、人の役に立ちたいなら医者以外の道もあるのではないのと疑問を覚える。
吉永小百合が同い歳の田中泯と父娘の役を演じるのはムリと聞いていたが、まあ渡辺謙と夫婦役よりはましという感じ。
金沢が舞台なのだが、コロナ前に最後に観光で行ったのが金沢だったので、あそこ知ってると思ったりいろいろ親しみが湧いた。